研究課題/領域番号 |
09660289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
青木 孝良 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70034460)
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研究分担者 |
ヒッシャムR イブラヒム (イブラヒム ヒッシャムR / ヒソシャム R.イブラヒ / ヒッシャムR. イブラヒム) 鹿児島大学, 農学部, 講師 (90274836)
林 國興 (林 国興) 鹿児島大学, 農学部, 教授 (80041656)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ホスホペプチド / dsi-カゼイン / β-カゼイン / リボフラビン結合タンパク質 / リン酸カルシウム / カゼインミセル / カゼイン / カルシウム / α_<s1>-カゼイン |
研究概要 |
牛α_<S1>-カゼイン、牛β-カゼインおよびリ卵白ボフラビン結合タンパク質(RfBp)をトリプシンで分解し、α_<S1>-カゼイン-5P(f59-79)、β-カゼイン-4P(f1-25)およびRfBPホスホペプチド-8Pを調製した。得られたホスホペプチドについて、カルシウム吸収促進作用と密接に関係するリン酸カルシウム沈殿阻止能を調べたところ、β-カゼイン-4P(f1-25)>α_<S1>-カゼイン-5P(f59-79)>RfBPホスホペプチド-8Pの順に高く、最適のリン酸基数が存在することが示唆された。そこで、リン酸基を1〜5個持っている人β-カゼインホスホペプチドを調製し、そのリンCaカルシウム沈殿阻止能を調べたところ、ホスホペプチドが最大のリン酸カルシウム沈殿阻止性を示すリン酸基数は4〜5個であることが示唆された。 ラットを使ってカゼイン食、RfBP食および大豆タンパク質食のカルシウム吸収率をラジオアイソトープ法でを調べたところ、大豆タンパク質食区<RfBP食区<カゼイン食区の順で、カゼイン食区が最も高かった。可溶化カルシウムの割合は、大豆タンパク質区<カゼイン区<RfBP区の順で、RfBP区が最も高かった。このことは、リン酸カルシウム可容化能が高いリンタンパク質やホスホペプチドが必ずしも腸管において高いカルシウム吸収促進作用を有していないこと、およびカルシウム吸収促進作用にも上述の最適リン酸基が存在することを示唆していた。 牛乳カルシウムの存在形態であるミセル性リン酸カルシウム(MCP)はカゼインのリン酸基により可溶化されたものである。そこで、MCP-ホスホペプチド複合体を調製法を開発し、ラットを用いてそのカルシウムの生体利用性(吸収率および骨への蓄積)が優れていることを明らかにした。
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