研究課題/領域番号 |
09660345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 麻布大学 (1998-1999) 北里大学 (1997) |
研究代表者 |
斑目 広郎 麻布大学, 獣医学部・附属動物病院, 助教授 (20173768)
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研究分担者 |
小方 宗次 , 助教授 (10063968)
吉田 真太郎 北里大学, 獣医畜産学部・実験動物学教室, 助手 (40286365)
長谷川 喜久 北里大学, 獣医畜産学部・実験動物学教室, 教授 (40092001)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | インヒビンファミリー / 顆粒膜細胞腫 / インヒビン / アクチビン / ホリスタチン |
研究概要 |
1.ラットの脾臓被膜下移植卵巣腫瘍を発生させ、内分泌学的(血中FSH、インヒビン濃度測定)、病理組織学的ならびに免疫組織学的(インヒビン、アクチビン、ホリスタチンに対する酵素抗体法、in situハイブリダイゼーション)に観察した。その結果、移植ラットでは手術後、血中インヒビン濃度が上昇、FSH濃度が低下し、移植部に腫瘍が発生した。さらに増殖腫瘍細胞は抗インヒビン抗体陽性細胞で構成されていた。尚、発生した腫瘍については細胞培養による株化細胞作製に着手している。 2.ゴナドトロピン放出ホルモン(LHRH)遺伝子が欠損しているHypogonadal mouse(hpg mouse)に性腺を自家移植して、これまでの脾臓被膜下移植卵巣腫瘍において最も有力な腫瘍発生因子として注目されてきたゴナドトロピン非存在下での移植卵巣の腫瘍化とインヒビンとアクチビンの関係を形態学的ならびに内分泌学的に明らかにすべく、hpg mouseへの脾臓被膜下卵巣移植手術を実施して手術後約半年間の経過を観察したが、腫瘍発生は認められなかった。同時に実施したhpg mouseへのアクチビン投与実験では、GnRH作用が存在しない条件下で、アクチビンは直接、下垂体に作用し、血漿中の性腺刺激ホルモン動態に変化を与え、さらには性腺にも影響を及ぼしていることが示唆された。 3.抗インヒビン(抗ウシインヒビンαサブユニットヤギ血清)ならびに抗アクチビン抗体(抗アクチビンAウサギ血清、抗アクチビンBウサギ血清)の獣医学領域における腫瘍組織診断に対する有効性の検証すべく、犬を主体に各種動物の性腺腫瘍について免疫染色を実施した。従来、人の顆粒膜細胞腫からは血液中に大量にインヒビンが分泌されているため、インヒビンが顆粒膜細胞腫の血清、組織診断マーカーになりうるとされているが、各種動物においても、抗インヒビン抗体は顆粒膜細胞腫の組織診断マーカーとして有効であることが示唆された。
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