研究課題/領域番号 |
09660348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
三森 国敏 国立医薬品食品衛生研究所, 病理部, 室長 (10239296)
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研究分担者 |
安原 加壽雄 (安原 和壽雄) 国立医薬品食品衛生研究所, 病理部, 主任研究官 (80174522)
小野寺 博志 国立医薬品食品衛生研究所, 病理部, 主任研究官 (60177285)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | トランスジェニックマウス / rasH2 マウス / p53 ノックアウトマウス / ヒトプロト型 c-Ha-ras 遺伝子 / p53 癌抑制遺伝子 / rasH2マウス / p53ノックアウトマウス / ヒトプロト型c-Ha-ras遺伝子 / p53癌抑制遺伝子 / 前胃腫瘍 / 皮膚腫瘍 / 膀胱腫瘍 / 肝腫瘍 / K-ras遺伝子 / 肺腫瘍 / 子宮腫瘍 |
研究概要 |
トランスジェニック(Tg)動物では遺伝毒性発癌物質による発癌が早期化ないし増強される原因を明確にするため、以下の実験を行った。1)urethane(UR)をヒトプロト型c-Ha-ras導入Tg(rasH2)マウスおよび非遺伝子導入(non-Tg)マウスに投与した結果、UR投与 rasH2 マウスでは肺腺腫が認められ、その腫瘍に導入遺伝子の変異が高頻度に認められた。2)N-ethyl-N-nitrosourea(ENU)を p53 遺伝子の片側アレルをノックアウトしたCBAマウス[p53-KO(+/-)マウス]および同腹仔の野生型マウス[p53(+/+)マウス]に腹腔内投与した。p53(+/-)マウスに子宮腫瘍が好発し、その腫瘍にp53に点突然変異が高率にみられ、子宮腫瘍の誘発にp53の点突然変異の関与が示唆された。3)p-cresidine含有粉末飼料をrasH2マウスおよびnon-Tgマウスに26週間投与した。膀胱の乳頭腫や移行上皮癌がrasH2マウスの雄で有意に増加したが、その腫瘍誘発に導入遺伝子の変異は関与していなかった。4)p53(+/-)CBAマウスおよび p53(+/+)マウスにdimethylnitrosamine(DMN)を腹腔内投与し、その後phenobarbital(PB)を26週間飲水投与した結果、DMN+PB群のp53(+/-)マウスの肝細胞腺腫が有意に増加した。肝腫瘍にp53の変異は認められなかった。5)p53(+/-)TSGマウスにN-methyl-N-nitrosourea(MNU)を10週間投与することにより腺胃腫瘍が誘発されるが、p53(+/-)CBAマウスでの実験はないことから、雄p53(+/-)CBAマウスおよびp53(+/+)CBAマウスにMNUを26週間飲水投与した。腺胃腫瘍はいずれのマウスにも誘発されなかったことから、ノックアウト操作やマウスの系統により発癌感受性が異なることが示唆された。
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