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細胞培養による小腸再形成とくに絨毛形成におよぼすコラゲン線維の影響

研究課題

研究課題/領域番号 09670026
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

村田 栄子  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40200290)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード器官形成 / コラゲン線維 / 細胞培養 / 小腸 / 絨毛 / 電子顕微鏡 / FGF / mRNA
研究概要

マウス胎仔小腸を細胞の単位に分散した後,高密度の状態で培養すると器官様構造(organoid)が再形成される.この培養中に絨毛が形成される過程を観察し,細胞外マトリックスのひとつであるコラゲン線維の働きを観察した.
細胞塊のコラゲン量は培養5日から7日後でもつとも多くなり,この時期はもっともin vivoに近い器官様構造を示す時期と一致していた.以後培養を継続するとコラゲン量は低下した.
AzCを添加し,コラゲン線維の合成を阻害すると細胞塊の表層に上皮の形成は起こらず小腸の再構築は見られなかった.この時,コラゲンは規則的な配列をとらず,コラゲン線維の量的な変化だけでなく,配列もまた器官の再形成およびその維持にとって重要であることが確認された.
今回,コラゲンが器官の再形成およびその維持にとって重要であることが確認されたことから,コラゲン線維を合成する線維芽細胞の増殖に関わる,FGFとFGFRのmRNAの発現についても検討した.培養開始から培養2・3日までにFGF-1とFGF-2の発現に差がみられ,器官の再形成との関係についてreceptorを持つ細胞の検索とともにin situでさらに検討を進めたい.
我々の用いているこの培養法は小腸の再構築過程におけるコラゲン線維の影響について観察することができ,今後,組織の再生や損傷治癒の過程におけるコラゲンの役割の解明に役立つものと思われる.

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 村田栄子: "培養下において再形成されたマウス小腸の粘膜上皮の性状" Acta Anatomica Nipponica(解剖学雑誌). 72・4. 361 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村田栄子: "培養小腸モデルを用いた粘膜損傷とその修復過程の観察" 埼玉医科大学雑誌. 25.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村田栄子: "培養下において再形成されたマウス小腸モデルを用いた粘膜損傷とその修復" Acta Anatomica Nipponica(解剖学雑誌). 73・4. 425

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村田栄子: "細胞培養による小腸再形成におよぼすコラゲン線維の影響" Acta Anatomica Nipponica(解剖学雑誌). 74・1. 131

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murata E,Suda H,Akita M,Kaneko K: "Charcteristics of reorganized epithelial cells from fetal mouse small intestine in vitro." Acta Anatomica Nipponica. 72 (4). 361 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murata E,Suda H,Fujita K,Akita M,Kaneko K: "Wound repair of the fetal mouse small intestinal model in organoid culture." Acta Anatomica Nipponica. 73 (4). 425 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murata E,Fujita K,Suda H,Akita M,Kaneko K: "Effects of collagen fibers on reorganization from mouse small intestinal cells." Acta Anatomica Nipponica. 74 (1). 131 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村田栄子: "細胞培養による小腸再形成におよぼすコラゲン線維の影響" Acta Anatomica Nipponica(解剖学雑誌). 74・1. 131 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 村田栄子: "培養下において再形成されたマウス小腸の粘膜上皮の性状" Acta Anatomica Nipponica (解剖学雑誌). 72・4. 361 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 村田栄子: "培養小腸モデルを用いた粘膜損傷とその修復過程の観察" 埼玉医科大学雑誌. 25・1(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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