研究課題/領域番号 |
09670031
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
阿部 寛 東海大学, 医学部, 教授 (40151104)
|
研究分担者 |
田中 理 東海大学, 医学部, 講師 (80207076)
関口 雅樹 東海大学, 医学部, 講師 (50163100)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | ATP感受性K^+チャネル / 免疫組織化学 / ラット / 腎臓 / 脳 / Kir6.1 / Kir6.2 / インサイトハイブリダイゼーション / uK_<ATP>-1 / ATP感受性K^+チャンネル |
研究概要 |
inward-rectifying K^+ channelのひとつのuK_<ATP>-1は、ubiquitous typeのATP感受性K^+ channel(K_<ATP>)であり、そのmRNAは脳、骨格筋、心臓、腎臓などに広く分布するが詳細な局在は解明されていない。ラット脳と腎臓、およびそれぞれの発生過程におけるK_<ATP>の蛋白とmRNAの発現局在をインサイトハイブリダイゼーション法と免疫組織化学により解明した。 uK_<ATP>-1のmRNAと蛋白はラット腎臓においては胎生15日より腎盤の原基に弱い局在が観察された。胎生18日では分技している集合管の細胞質全体が明瞭なuK_<ATP>-1の活性を示した。成獣では尿細管が中等度の活性を示し、さらに糸球体にも弱い活性が観察され、uK_<ATP>-1が尿細管や集合管の成熟に関与する可能性が考えられた。一方ラット脳においては胎生15日以降に発現し、成獣では殆どの神経細胞、神経核に広く存在し、嗅球、海馬、脳幹の諸核、小脳などで中等度以上の発現が見られた。さらに脳梁と小脳白質でも小型細胞がmRNAと蛋白とも陽性であり、グリア細胞における局在が確認された。腎臓、脳のいずれにおいても蛋白は顆粒状の陽性像を示したが、電顕観察によりミトコンドリアであることが確認され、、ミトコンドリアの容積調節などの基本的な機能に関わることが考えられた。 uK_<ATP>-1と同じsubfamilyの属するBIRの局在を観察すると、脳ではuK_<ATP>-1と同様に神経細胞とグリア細胞の両者に陽性であった。 (本研究で使用した抗体は千葉大学の清野 進教授の御好意による。)
|