研究課題/領域番号 |
09670034
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
上原 清子 福岡大学, 医学部, 助教授 (00084244)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 脾洞 / 内皮細胞 / ストレス ファイバー / アクチン フィラメント / 中間フィラメント / キャベオラ / 被覆小胞 / 開放小管系 / ストレスファイバー / アクチン・フイラメント / 中間フイラメント / アクチンフィラメント / レクチン |
研究概要 |
脾洞内皮細胞の物理刺激認識機構や細胞間結合や細胞骨格の動的変化の可能性を調べ、脾洞内皮細胞の能動的機能を解明するため、内皮細胞の微細構造を透過型電子顕微鏡を用いて調べた。 ラット脾臓を浸潤固定した標本、または各種トレーサー(ルテニウムレッド、硝酸ランタン、コンカナバリンA、ホースラデシュ・パーオキシデース)を用いて浸潤固定した標本の超薄切片像を作成した。脾洞内皮細胞の形質膜の一部は細胞内に深く陥入していることが判った。陥入した膜にも被覆小坑やキャベオラが見られた。コンカナバリンA、ホースラデシュ・パーオキシデースは被覆小坑や被覆小胞、さらにはエンドゾームに取り込まれていた。脾洞内皮細胞はマンノースを含む複合多糖類を被覆小坑・被覆小胞によって取り込むことが判った。また、脾洞内皮細胞には別の小管構造がみられた。この小管構造は細胞内で吻合分岐しながらネットワークを形成していた。この小官構造は細胞のいたるところで表面に連続していた。コンカナバリンA、ホースラデシュ・パーオキシデースは細い小管状構造に中にも見られた。小管状構造のそばにはキャベオラや、ストレスファイバーがあった。内皮細胞内には、ミオシンフィラメントを含むアクチンフィラメントの束、小胞体、飲小胞があり、Caイオン濃度による調節を示唆している。培養血管内皮細胞のCaイオン濃度がずり応力に応じて上昇すること、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントの収縮弛緩にはCaイオン濃度が関与することなどが報告されていることから、細い小管状構造はCaイオン濃度による調節に関わっている可能性があると考えられる。
|