研究課題/領域番号 |
09670051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
亀山 正樹 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60150059)
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研究分担者 |
〓 〓英 鹿児島大学, 医学部, 助手
亀山 亜砂子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70244225)
HAO L-Ying Faculty of Medicine Kagoshima University, Research Associate
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Caチャネル / カルパスタチン / パッチクランプ / 心筋細胞 / 心筋 / カルシウムチャネル |
研究概要 |
Caチャネルの活動はcell-free系で消失する(rundown現象)。このrun-downは細胞質とATPとの投与で阻止できるが、細胞質の因子は同定されていない。因子の一つは内因性プロテアーゼ阻害物質calpastatinと考えられるが、他の因子の存在も示唆されている。そこで、Caチャネルの活動に関与する‘第三の因子'と目される物質を検索し、各因子の役割や相互作用を解明することを目的として、モルモット心筋細胞にpatch-clamp法を適用して研究を行った。結果:1.心筋細胞質をゲル濾過により分画した一画分(H分画:分子量300k以上)にcalpastatinのCaチャネル活性化作用を増強する効果が見られた。2.H分画は熱処理やtrypsin処理で失活することから、その有効因子は蛋白質であると考えられた。3.各分画の各種蛋白キナーゼと蛋白フォスファターゼを測定したが、H分画に特異的に分布するものは認められず、これらの酵素がH分画の有効因子であるとは考えられなかった。4.Caチャネルのrun-downは細胞骨格のアクチンを安定化するphalloidinやmicrotubulesを安定化するpaclitaxelでは阻止できず、これらの細胞骨格はチャネルのrun-downに直接関係しないと考えられた。以上から、Caチャネルの活動に関与する細胞質因子はcalpastatinとH分画にある蛋白性因子であり、これらがおそらく直接的にチャネルに相互作用してチャネル活性を調節しているものと考えられる。
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