研究課題/領域番号 |
09670063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
若森 実 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (50222401)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | チャンネル / カルシウム / パッチクランプ / ω-conotoxin GVIA / 仕様頻度依存性 / 不活性化曲線 / クローン |
研究概要 |
昨年、Cdはbaby hamster kidney(BHK)cellに発現させたα_<1B>(N型)Caチャネルに対しopen channel blockを起こし、その結合部位はチャネルポアの外側の開口部付近にある可能性を報告した。Cdはα_<1A>(P型)Caチャネルに対しても同様の作用を持つことが判明したので、本年度はCdの結合部位を明らかにする為に、α_<1A>チャンネルのリピートIIIとIVのボア領域内のグルタミン酸残基をリシン残基に置換した変異チャンネルを作製した。現在、BHKcellへの発現を試みているが、電気生理学的解析に十分な電流量を得ていない為、リシン残基の代わりにグルタミン残基に置換した変異チャネルを作製しているところである。 急性単離神経細胞や培養神経細胞に於いて、シングルチャネル記録で開口確率の異なる開口状態(モード)が存在することが報告されている。モード変化の分子機序にCaチャネル副サブユニットが関与していると言う作業仮説を立て、これを検証する為に、アフリカツメガエル卵母細胞にα_<1A>、α_<1A>+α_2、α_<1A>+β、α_<1A>+α_2+βの組み合せでチャネルを発現させ、シングルチャネル記録を行った。α_<1A>+α_2では開時間が短く開確率の低いモードが、α_<1A>+βでは開時間の長い開確率の高いモードが記録できた。α_<1A>及びα_<1A>+α_2+βでは中間的モードが記録できた。この様に、副サブユニットの組み合せがモードの分子的基礎となっていることが判明した。しかし、神経細胞に於いて副サブユニットの結合/解離が秒単位で起こるとは考え難いので、モード変化を起こす分子を探索する必要がある。G蛋白質や各種キナーゼがモード変化を起こす可能性を検討して行きたい。
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