研究課題/領域番号 |
09670139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
畑山 巧 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (10094484)
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研究分担者 |
山岸 伸行 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (60298685)
安田 邦彦 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (50278446)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ストレス蛋白質 / HSP105 / HSP105遺伝子 / アポトーシス / 胎児発生 / 熱ショック蛋白質 / マウス |
研究概要 |
1. HSP105遺伝子の構造と発現制御機構を明らかにするため、マウスHSP105遺伝子のクローニングを行った。その結果、(1)HSP105遺伝子は22kヌクレオチド長のDNA上に18のエクソンと17のイントロンで構成されており、HSP105βで選択的スプライシングを受ける領域は第12番目のエクソンとして存在すること、(2)サザンプロット解析よりHSP105遺伝子は1コピーであること、(3)プライマー伸長法により転写開始点はATG開始コドンより165塩基上流のTであること、(4)プロモーター領域にはTATA box、2つの熱ショック転写因子の結合する熱ショックエレメント、CTFやSP1などの結合領域が存在し、構成的発現と熱ショック誘導性を示すこと、また(5)欠損変異体を用いたプロモター解析により2つのHSE共通配列を含む領域が構成的および熱ショック誘導性の発現に必須であることなどを明らかにした。 HSP105遺伝子の発生および分化における生理的機能また病理的役割を検討するため、現在HSP105遺伝子のノックアウト・マウスを作製中である 2. マウス胚奇形腫由来F9細胞の分化やアポトーシスにおけるHSP105の関与を検討するため、(1)マウスHSP105α cDNAを発現ベクターpcDNA3に組み込みF9細胞に導入しHSP105αの発現量が約2-3倍に増加した2株を得た。(2)これらのHSP105α高発現F9細胞は、熱ショック、アクチノマイシンD、エトポシドおよび過酸化水素などのストレスに対して親株や発現ベクターのみの対照細胞と比較して感受性の増加が認められた。(3)これらの感受性の増加はアポトーシスによる細胞死の増加であることから、HSP105は種々のストレスによるアポトーシスを促進すると考えられた。現在HSP105のアポトーシの促進段階・機構について検討中である。
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