研究課題/領域番号 |
09670171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
森崎 隆幸 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 部長 (30174410)
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研究分担者 |
森崎 裕子 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室長 (40311451)
日高 京子 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室員 (00216681)
向井 常博 佐賀医科大学, 医学部・生化学, 教授 (40108741)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | AMPデアミナーゼ / プリン代謝 / アデニンスフレオチド / 遺伝子ターゲティング / 心筋 / アデニンヌクレオチド / クローニング |
研究概要 |
本研究ではプリンヌクレオチドサイクルにおいて重要な役割を果たすAMPD遺伝子群について、細胞および動物モデルを用いて機能解析を行うために、マウスAmpd遺伝子群の単離と解析を行い、遺伝子ターゲティング実験を進めた。まず、心筋型AMPD(Ampd3)遺伝子を単離し、さらにAmpd1とAmpd2の単離を行った。cDNAの単離に引き続いて各遺伝子ゲノムDNAの単離を進めた。その結果、マウス各AMPD遺伝子はヒトAMPD遺伝子群と構造上、機能上相同であると考えられた。AMPD1遺伝子変異がコーカシア人に極めて多いことが知られるが、ミオパチーとの関連は未だ十分に明らかでなく、また、最近、この変異と心機能との関係が注目されてきており、AMPD遺伝子群の組織、個体レベルでの機能をマウス個体で検討するために遺伝子ターゲティング実験をすすめた。まず、得られたゲノムDNA断片を利用してポジティブネガティブ選別の行えるAmpd1遺伝子およびAmpd3遺伝子ターゲティングベクターを構築した。これらのベクターを胚幹細胞に導入し、G418耐性コロニーの選別を行った。PCRによる相同組換え確認にてAmpd1遺伝子およびAmpd3遺伝子欠損胚幹細胞を単離し、新たにそれぞれ6クローンの細胞を樹立した。これら樹立ES細胞について染色体核型を検索し、うち2クローンは得られた核型はすべて正常であった。この細胞を胚盤胞への顕微注入した結果、ES細胞由来の比率の高いAmpd1遺伝子およびAmpd3遺伝子欠損キメラマウスを得た。さらに交配によりAmpd1遺伝子およびAmpd3欠損マウスの作製を継続している。また、最近、新たなAMPD1遺伝子変異を同定し、機能解析を進めている。
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