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サイトトキシン変換ファージの進化と毒素遺伝子の水平伝播に関する分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670277
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関信州大学

研究代表者

林 哲也  信州大学, 医学部, 助教授 (10173014)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードバクテリオファージ / ゲノム構造 / 分子進化 / バクテリオシン / 遺伝子水平伝達 / 毒素遺伝子 / サイトトキシン / 溶菌遺伝子 / ゲノムシークエンス
研究概要

本研究では、緑膿菌のサイトトキシン遺伝子を運ぶサイトトキシン変換ファージ、φCTXとその類縁ファージを研究対象として、ファージの全ゲノム解析を中心とした分子生物学的解析を行い、サイトトキシン変換ファージの分子進化とファージを介した毒素遺伝子の水平伝達の分子機構の解析を試みた。φCTXの全ゲノム配列の決定を行った結果、φCTXが大腸菌のP2ファージに非常によく似たゲノムを持つP2類縁ファージであることが明かとなった。その一方で、宿主との結合に関与する尾部ファイバーは大きく変化しており、それによって細菌属を越えたバクテリオファージの伝播が可能になったと考えられた。また、数カ所に外来性と推定される遺伝子が同定されたが、その存在部位にはφCTXとP2あるいはその類縁ファージとの間で共通性が認められ、ファージゲノム上に、病原遺伝子を含む種々の外来性遺伝子のホットスポットが存在することが示唆された。外来性遺伝子のホットスポットに関しては、PCR scanningと名付けた新しい解析手法を用いて3種類のφCTX類縁緑膿菌ファージのゲノム構造の解析を行った結果、このホットスポットの存在を確認できた。また、φCTXがRピオシン関連ファージと総称される緑膿菌のファージファミリーの一員であることから、Rピオシン関連ファージおよびRピオシンとP2ファージファミリーの遺伝的関連性が強く示唆されたため、Rピオシンの1つであるR2ピオシン遺伝子およびそれに近接して存在するF型ピオシンの1つであるF2ピオシン遺伝子の全配列を決定した。その結果、これまで欠陥ファージの一種と考えられていたRおよびF型ピオシンは、それぞれP2ファージとラムダファージの尾部遺伝子群のみが独自にバクテリオシンとして進化したものであることが明確になった。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Keisuke Nakayama: "The complete nucleotide sequence of φCTX, a cytotoxin-converting phage of Psendomonas aeruginosa : implications for phage evolution and horizontal gene transfer via bacteriophages"Molecular Microbiology. 31. 399-419 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 林 哲也: "現代医学の基礎第11巻 感染と生体防御(竹田美文、渡辺武;編) 第5章 病原細菌のゲノム解析(第11巻第5章)"岩波書店. 248(19) (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 林 哲也: "医科細菌学(吉川昌之介、笹川千尋、編)第4章 細菌の遺伝と分子生物学"南江堂(印刷中). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Nakayama et al.: "The complete nucleotide sequence of φCTX, a cytotoxin-converting phage of psendomonas aeruginosa implications for phage evolution and horizontal gene transfer via bacteriophages"Molecular Microbiology. 31. 399-419 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keisuke Nakayama: "The complete nucleotide sequence of φCTX, a cytotoxin-converting phage of Pseudomonas aerrginosa:implieations for phage enolution and horizontal gene transter via bacteriophage"Molecular Microbiology. 31. 399-419 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 林 哲也: "現代医学の基礎 第11巻 感染と生体防御(竹田義文・渡辺武編)、第5章.病原細菌のゲノム解析"岩波書店(第5章). 19 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 林 哲也: "医科細菌学(吉川昌之介・笹川千尋編)、第4章.細菌の遺伝と分子生物学。"南江堂(印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Keisuke Nakayama: "The complete nucleotide sequencing of φctx, a cytotoxin-corverting phage of Pseudmonas aeruginouse : implzcations for phage evolution and horizontal gene transter via bacteriophages." Molecular Microbiology. 31. 399-419 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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