研究課題/領域番号 |
09670328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荒瀬 尚 千葉大学, 医学部, 助手 (10261900)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | NKR-P1 / CD161 / CD16 / FcRγ鎖 / ADCC / NK細胞 / IFN-γ / CD3ζ鎖 |
研究概要 |
NKR-P1分子(CD161)は、NK細胞レセプターの一つと考えられており、NK細胞の細胞障害性や、IFN-γの産生において重要な役割を担っていると考えられている。従って、NKR-P1分子のシグナル伝達機構を明らかにすることは、NK細胞の活性化機構を明らかにする上で重要である。そこで、本研究では、NKR-P1分子のシグナル伝達機構を明らかにするためにNK細胞においてNKR-P1分子に結合している分子を解析したところ、Fcレセプターのシグナル伝達分子であるFcRγ鎖がNKR-P1分子に結合していることを明らかにした。さらに、FcRγ鎖欠損マウスを用いて解析したところ、FCRγ鎖がNKR-P1分子のシグナル伝達に必須であることを明らかにした。 NK細胞には、TCRの構成分子の一つであるCD3ζ鎖が発現していることが知られていたが、その機能は依然として明かではない。そこで、CD3ζ鎖欠損マウスよりNK細胞を採取し、各種細胞表面抗原を解析したところ、正常マウスのNK細胞と比較してFcγRIIIの発現が顕著に増強していることが明らかになった。また、機能的にも亢進していることが明らかになった。以上より、CD3ζ鎖は、単純にシグナル伝達分子として機能するばかりでなく、FcγRIIIの発現制御分子としても重要な機能を担っていることが明らかになった。
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