研究課題/領域番号 |
09670349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 (1998) 大阪府立母子保健総合医療センター研究所 (1997) |
研究代表者 |
吉田 進昭 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10250341)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ジーントラップ / ES細胞 / 造血細胞 / 増殖因子 / 細胞分化 / クローニング |
研究概要 |
ジーントラップに用いるトラップベクターはEn-2イントロンの下流にスプライシングの受容シグナル、翻訳活性を上げるためのIRESシグナル、およびLacZをマーカー遺伝子として配置、下流にはアクチンプロモーター下にネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、その有効性は確認済みである。このベクターをES細胞株であるD3およびE14-1細胞に導入して数千個のES細胞クローンを樹立した。これらのクローンをプールしてop/opマウス由来の骨髄繊維芽細胞株OP-9上で培養し、8日目にX-gal染色を行う方法でスクリーニングした。LacZを発現する陽性細胞は非常に少なく同定は困難であったが、陽性と思われる細胞を選別後、cDNAライブラリーを作成し、クローンを同定した。10種類あまりのcDNAの塩基配列を決定後、未知と思われるものをプローブにして成熟マウスの各組織での発現をノザン法にて解析した。多くはubiquitousな発現が見られたが、クローンによりある程度の組織特異性はみられるものの、造血系組織で特異的に発現しているクローンは得られなかった。 ES細胞はin vitroで種々な組織・細胞に分化しうるがheterogeneousであり、ジーントラップで血球系細胞特異的な発現が見られるクローンを同定するには特定の系列の細胞に分化する系を確立する、あるいはFACSを用いて特定のlineageの細胞をソートしてくる必要があると考えられ、現在も両方面からの系の確立を試みている。将来的にはマウス以外のES細胞を用いることも視野に入れて研究を続ける。
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