研究課題/領域番号 |
09670363
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
香山 不二雄 自治医科大学, 衛生学, 助教授 (50177614)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 環境ホルモン / 内分泌撹乱物質 / エストロジェン・レセプター / 酵母 / 自己抗体 / MCF-7 / ヒト正常ケラチノサイト / 内分泌攪乱化学物質 / エストロフェン・レセプター / 植物エストロジェン / 内分泌撹乱化学物質 / 免疫 / エストロジェン / 環境汚染物質 |
研究概要 |
環境ホルモン様物質すなわち内分泌かく乱化学物質のスクリーニング方法の確立するために、in vitro試験法で簡便で、安定性のある研究方法を見つけるために以下の研究を行った。エストロジェン・レセプターおよびレポーター遺伝子を組み込んだプラスミッドを、酵母の中に組み込みを行った。しかし、17beta-エストラジオールに対する反応性が低いため、米国Duke大学のMcDowell教授から譲り受けた人エストロジェン・レセプター遺伝子導入酵母の株を用いて研究を行った、また、人乳癌細胞株MCE-7細胞を用いたバイオアッセイ系との比較検討を行った。その結果では、MCF-7細胞の反応性が反応性が物質によっては約10倍から100倍程度高いことが明らかとなった。そのため、現状では、MCF-7細胞の検査法がより感度がよいと考えられる。さらに、メトキシクロール、DDT、PCBなどのエストロジェン作用およびゲネスチンなどの植物エストロジェン作用を両方の検査法で比較検討すると、植物エストロジェンの作用がよく知られている内分泌かく乱物質より強いことが明らかとなった。また、内分泌かく乱化学物質および植物エストロジェンをヒト正常ケラチノサイト培養系に添加するとSS-A/Ro自己抗体の増加が見られることを見いだした。このことから内分泌かく乱化学物質の曝露によりアレルギー疾患や自己免疫疾患の罹患率上昇との関連性に対して示唆を与えていると考えられる。
|