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HIV感染者カミングアウトのリスクに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関島根大学

研究代表者

荒川 長巳  島根大学, 保健管理センター, 助教授 (20175962)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードエイズ / HIV感染者 / カミングアウト / 差別・偏見 / シミュレーション / HIV / 差別 / 偏見
研究概要

本邦におけるHIV感染者のカミングアウトのリスクを、ケースビネット法を利用した質問紙調査で間接的に測定し差別・偏見解消のための基礎的データを収集するのが本研究の目的である。
血液製剤による感染と性行為による感染(男性のケースと女性のケース)のそれぞれについて感染経路別にカミングアウトした場合としない場合のケースビネット(6種類)を作成し、それぞれの場合における感染者のイメージと彼らの置かれるであろう状況や大学生の感染者への態度などを調査した。対象者は、大学生1128人(男子学生487人、女子学生641人)であった。その結果、感染経路に関係なく、カミングアウトした場合の方が、感染者に対する好意的なイメージは増強され、また、否定的なイメージは減弱した。しかし、感染者の置かれるであろう状況や大学生の感染者への態度などは、カミングアウトによる影響をほとんど受けなかった。感染経路別の比較では、血液製剤による感染の場合の方が、性行為による場合より感染に対して責任がなくより同情されるという結果であったが、その他の項目については概ね差異はなかった。女子学生の方が男子学生に比較して感染者に好意的に回答する傾向が認められた。
今年度は、外的基準が与えられていない質的データの類似性を基準にして数量化(数量化III類)し、項目間の回答の類似性やカミングアウトによる類似性への影響を検討した。その結果、感染経路に関係なくカミングアウトした感染者に対するイメージは好意的になるであろうこと、しかし感染者への態度や世間の反応はカミングアウトによる変化は少なく好転の可能性は薄いことがわかった。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 荒川長巳: "ケースビネット法を用いたエイズ患者に対するイメージ及び態度の基礎的研究" 学校保健研究. 39. 71-80 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 荒川長巳: "ケースビネット法を利用したシミュレーションによるHIV感染者カミングアウト(感染事実の表明)に関する研究" 日本公衆衛生雑誌. 44. 149-759 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 荒川長巳. 喜多村望: "HIV感染者のカミングアウト(感染事実の表明)に関する研究" 教育保健研究. 10. 87-94 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Osami ARAKAWA: "A BASIC STUDY ON IMAGE OR ATTITUDE TOWARD AIDS PATIENT BY CASE VIGNETTE." JAPANESE JOURNAL OF SCHOOL HEALTH. 39. 71-80 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Osami ARAKAWA: "A STUDY ON DISCLOSURE BY HIV POSITIVES BY USE OF SIMULATION USING CASE VIGNETTES." JAPANESE JOURNAL OF PUBLIC HEALTH. 44. 749-759 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Osami ARAKAWA,Nozomu KITAMURA: "A STUDY ON DISCLOSURE BY HIV POSITIVES." EDUCATIONAL HEALTH RESEACH. 10. 87-94 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 荒川長巳: "ケースビネット法を用いたエイズ患者に対するイメージ及び態度の基礎的研究" 学校保健研究. 39. 71-80 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 荒川長巳: "ケースビネット法を利用したシュミレーションによるHIV感染者のカミングアウト(感染事実の表明)に関する研究" 日本公衆衛生雑誌. 44. 749-759 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 荒川長巳、喜多村望: "HIV感染者のカミングアウト(感染事実の表明)に関する研究" 教育保健研究. 10. 87-94 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 荒川 長巳: "ケースビネット法を利用してシュミレーションによるHIV感染者のカミングアウトに関する研究" 日本公衆衛生雑誌. 44. 749-759 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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