研究課題/領域番号 |
09670418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
森河 裕子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20210156)
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研究分担者 |
西条 旨子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40198461)
田畑 正司 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40188404)
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 講師 (90257452)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 講師 (00097437)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 追跡研究 / 交代勤務 / 脳血管疾患 / 虚血性心疾患 / 高血圧 / 交代制勤務 / 循環器疾患 / 労働衛生 / コホート研究 / 発症率 |
研究概要 |
交代勤務と循環器疾患(高血圧、脳血管疾患、虚血性心疾患)の罹患との関連を明らかにするために、某製造工場(従業員数約7000名)の現場作業を行っている男性従業員2702人を対象とし、1987年から1997年まで脳血管疾患と心筋梗塞、高血圧の発症を追跡した。 10年間の脳心血管疾患の罹患数は18人で、常日勤群からの発症は10人、交代勤務A群からの発症は0人、交代勤務B群からの発症は8人であった。病型は脳出血が2人、脳梗塞が9人、くも膜下出血が1人、心筋梗塞が5人であった。50-59歳群の累積罹患率は交代勤務B群が他の2群に比べて有意に高かった。50歳未満は罹患率が低く、勤務体制による罹患率の差はみられなかった。比例ハザードモデルを用いて追跡開始時の年齢、平均血圧、BMI、交代勤務のハザード比を求めたところ、年齢と血圧が有意なリスク要因であったが、交代勤務の有意な影響はみられなかった。 高血圧の累積罹患率は追跡対象1964人中高血圧罹患数は87人で累積罹患率は、4.9%であった。30歳未満では常日勤群が2.3%、交代勤務A群が3.4%、交代勤務B群が6.5%で、交代勤務B群が常日勤群に比べて有意に高率であった。30歳代、40歳代は、勤務体制による有意な差はみられなかった。Cox比例ハザードモデルを用いて、追跡開始時の年齢、BMI、平均血圧を調整した上での、交代勤務の高血圧発症に対する相対危険度を検討したところ、交代勤務群B群の常日勤に対するリスク比は、1.6であり有意であった。交代勤務A群は常日勤と同程度の高血圧発症率であることが示された。 以上、10年間の追跡研究により、深夜勤務が高血圧の発症のリスクを高めることが示唆された。しかし脳血管疾患や心筋梗塞のリスクの上昇はみられなかった。これは対象職場における高血圧管理などの健康管理の介入の効果と考えられる。
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