研究課題/領域番号 |
09670554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
西原 利治 高知医科大学, 医学部附属病院, 講師 (60145125)
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研究分担者 |
上田 弘 高知医科大学, 医学部, 助手 (30284433)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 伊東細胞 / 肝臓 / 筋線維芽細胞 / 星細胞 / CAI / 肝線維化 / CATIONIC AMINO ACID TRANSPORTER |
研究概要 |
肝臓の線維化の進展、ことにその終末像としての肝硬変では肝不全や肝細胞癌、食道静脈瘤、感染症などの合併症が直ちに生命予後に影響を及ぼすため、慢性肝疾患の治療では肝硬変への移行の防止、即ち肝線維化の抑制が極めて重要である。この線維化過程には形質転換した伊東細胞が主に関与する。従来、検討された伊東細胞の蛋白あるいは遺伝子発現の変化はコラーゲンなど変動が予知できるものに限られており、我々もα-平滑筋アクチン、cationic amino acid transporterなどの発現増強を明らかにしてきたが、このような形質転換に関与する可能性のある核蛋白を同定することは意義が大きいと考えられる。 近年の肝臓潅流方法の改良によりラット肝より95%以上の純度の伊東細胞の分離精製が可能となり、その形質転換過程をin vitroで再現することが可能となり、光顕のみならず電顕的にも経時的に観察し得るようになった。このように高純度の細胞を得ることが可能になったので、伊東細胞の形質転換過程に関与する未知の蛋白を見いだすことが可能となった。我々はヒト硬変肝より採取した伊東細胞を家兎に免疫し、健常肝より採取した伊東細胞で吸収することにより、筋線維芽細胞化伊東細胞の核と特異的に反応する抗体を得た。今回、この抗体を用いて核蛋白抗原を精製し、モノクローナル抗体を作成した。この抗体を用いてこの抗原のアミノ酸配列の一部を決定し、この蛋白が筋細胞に表出されるエメリンであることを明らかにした。この蛋白質は伊東細胞の形質転換に伴って核に一過性に強く発現されることから、形質転換の制御機構への関与を明らかにすることによりin vivoにおける肝線維化抑制へと研究が進展する可能性を有している。
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