研究課題/領域番号 |
09670572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
堀田 恭子 北里大学, 医学部, 教授 (10050402)
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研究分担者 |
小泉 和三郎 北里大学, 医学部, 講師 (00195645)
岡安 勲 北里大学, 医学部, 教授 (20014342)
市川 尊文 北里大学, 医学部, 講師 (30245378)
五艘 行信 北里大学, 医学部, 講師 (20112659)
石原 和彦 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (10104530)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ヘリコバクター・ピロリ / モノクローナル抗体 / 粘液ゲル層 / 胃粘液 / ムチン / 胃粘膜 / ドットプロット / ドットブロット |
研究概要 |
ヘリコバクター・ピロリ感染に対する胃粘液の関与を解析することを目的に以下に示す実験を行った。 1. 血液型がA、B、AB、Oのヒト胃液から、ムチンをリジンセファロースクロマトグラフィーにより精製した。ヘリコバクター・ピロリ (以下Hp)によるヒト赤血球凝集に対する精製ムチンの阻害効果を見ることで、ムチンとHpの結合を測定した。胃液ムチンはHpによるヒト赤血球凝集を高度に阻害し、Hpが胃ムチンに結合することが明らかとなった。さらにこの結合にはシアル酸が関与することが、ムチンをシアリダーゼ処理した実験より明らかとなった。また、ABO式血液型糖鎖は、この結合にあまり関係しないことがわかった。 2. Hpと結合する胃ムチンを同定するために、ヒト胃切除標本よりムチンを精製し、分画を行った。実験方法はラット胃ムチンを用いて検討した成果に基づいて決定した。精製ムチンをゲルろ過とイオン交換クロマトグラフィーで分画し、表層ムチンと深層ムチンの分離を試みた。我々が開発したブロット/PAS染色法で主に表層ムチンを、またやはり我々が開発した単クローン抗体の一つであるHIK1083を用いたELISAで深層ムチンを検出した結果、両ムチンにサイズの違いを示す所見が得られた。両ムチンの完全な分画の試みはなお継読中であるが、分画前の精製ムチンはプレート上で直接Hpと結合することが確認された。また体部ムチンと前庭部ムチンでHpとの結合能に違いがあることが示唆された。 3. Hpがヒト胃に感染して炎症を引き起こすが、ラットやマウスの胃には感染し難い原因を探る目的で、これらの動物の胃からムチンを精製し結合実験を行なった。その結果、Hpとこれら動物の胃ムチンとの結合は極めて弱いことが示された。ムチンの違いを解析することで、Hpのヒト胃への感染阻害薬の開発に寄与するデータを得ることが期待された。
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