研究課題/領域番号 |
09670577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
相澤 良夫 (相沢 良夫) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90147273)
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研究分担者 |
深田 弘幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60287282)
高橋 宏樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80256403)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 自己免疫性肝炎 / アシアログリコプロテインレセプター / トランスジェニックマウス / 動物モデル / 再燃 / ステロイド / Th1サイトカイン / Th2サイトカイン / CD80 / 肝特異抗原 / 抗アシアログリコプロテインレセプター抗体 / 遺伝子導入 |
研究概要 |
ヒト自己免疫性肝炎患者のアシアログリコプロテインレセプター(ASGP-R)に対する自己抗体を、ASGP-Rを細胞表面に有している肝癌細胞であるHepG2細胞から精製したASGP-Rを抗原としたELISA系で測定した結果、抗ASGP-R自己抗体は活動期の自己免疫性肝炎にのみ高率、高力価に陽性であることが判明した。しかし、イムノブロットではこの自己抗体は確認できず、今後その本態についてさらに検討が必要と思われた。自己免疫性肝炎の動物モデルとして、Cre-loxPを用いて肝臓特異的に補助分子発現の調節が可能なトランスジェニックマウスの作製を試みたが、現在まで成功に至っていない。自己免疫性肝炎のサイトカイン動態を全血培養法を用いてステロイド使用前後で解析した結果、治療前にはIFN-γ、TNF-α、IL12、IL18が高値を示したが、ステロイド治療によりALT値が改善するのと平行してこれらは低下し、逆にIL10はステロイド治療により病態改善に平行して漸増傾向を示した。さらに、Taq Manケミストリを用いたリアルタイムアッセイにより、肝生検の一部から抽出した総RNAを用い、多数のサイトカインについて肝局所でのmRNA発現量を定量的に検討すると、ステロイド治療前の自己免疫性肝炎ではC型慢性肝炎に比してIL-1α、IL-12p40、IFN、TNFの発現程度が強く、逆にIL-10は弱い傾向であった。これらの結果は一致して、ステロイド治療前の自己免疫性肝炎では、そのサイトカイン環境がTh1有意に傾いていることを示すものであった。
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