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自発呼吸肺高血圧症患者における長期的一酸化窒素吸入療法の有効性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670599
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

長谷川 鎮雄 (長谷川 鎭雄)  筑波大, 臨床医学系, 教授 (90009481)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード一酸化窒素 / NO吸入 / 肺高血圧症 / NOX / 肺気腫 / methemoglobin
研究概要

自発呼吸を行っている肺高血圧症患者における長期的一酸化窒素吸入を可能にするために、今年度は以下の研究を行った。
(1)経鼻カニューラを使用したNO吸入装置の健常者における検討
健常人14人を対象として鼻腔カニューラよりのNO吸入を施行した。その結果、NO45-90ppm,0.5L/minの吸入により、肺動脈圧は低下し、心拍出量の軽度増加を認めることがわかった。また、血中のNOX及びmethemoglobinは濃度に応じて上昇して行くことがわかった。また、明らかな副作用は認めず、患者に対しても十分使用可能と考えられた。
(2)肺高血圧患者への効果の検討
肺高血圧症患者11人に上記装置を使用して、右心カテーテル法による肺動脈圧、肺血管抵抗、心拍出量、経皮的動脈酸素飽和度、動脈血ガス、混合静脈血ガスを測定して検討を行った。肺高血圧症患者においても、45-90ppm,0.5L/min流量のNO吸入において、多くの症例で有意な肺動脈圧及び肺血管抵抗の低下を認めた。また、動脈血酸素分圧の上昇する症例が約半数に認められた。しかし、肺気腫患者の一部では一回換気量が不足しているためか、デマンド型ガス供給器がうまく作動せず、NOが十分に吸入出来ない症例が認められた。また、肺気腫患者では肺血管の異常のある肺高血圧症患者(肺血栓塞栓症、原発性肺高血圧症、膠原病による肺高血圧症)に比べて酸素分圧が低下する症例が認められた。明らかな副作用は特に認められなかった。
(3)肺高血圧患者への個室での投与の検討
上記装置を使用して個室において、肺高血圧症の患者4名に対して1日以上のNO吸入を行った。明らかに有効(動脈血酸素分圧の上昇)が認められた症例は2例であった。また、肺気腫の患者ではデマンド型ガス供給器が十分に働かず、今後改良をする必要があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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