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肺傷害後の修復における線維芽細胞の細胞死とそのメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670631
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

安井 修司  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30147392)

研究分担者 永井 厚志  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60101820)
青柴 和徹  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60231776)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードチオール / オキシダント / アンチオキシダント / アポトーシス / 線維芽細胞 / P38-MAPK / 肺 / 肺傷害 / p38-MAPK
研究概要

オキシダントは種々の肺疾患の病因に重要な役割を果たしており,細胞内シグナル伝達経路を修飾することによって,細胞の増殖や死を制御していることが知られそいる.一方,アポトーシスは正常の肺構造の維持やある種の肺疾患の病因に関与していることも知られている.そこで,まず細胞内オキシダントストレスが線維芽細胞のアポトーシスをもたらすかどうか,その場合のメカニズムは何かについて検討した.還元型glutahione(GSH)はアンチオキシダントとして知られているが,線維芽細胞をGSHの前駆物質であるシスチン欠乏培地で培養すると,細胞内活性酸素は時間とともに増加し,細胞死も増加するのが観察された.この線維芽細胞をHoechst33342あるいはTUNEL法により染色すると,細胞死はアポトーシスであることが判明した.このアポトーシスは培地にGSHを添加することにより有意に抑制されたことから,線維芽細胞のアポトーシスのシグナル伝達には,細胞内活性酸素が関与しているものと考えられた.細胞内活性酸素の産生は,シスチン欠乏培地にリポキシナーゼ阻害薬(NDGA)を加えると抑制されることから,リポキシナーゼ代謝産物由来であることが推察された.細胞内シグナル伝達に関してはWestern blot法を用いて検討した.シスチン欠乏培地による培養で,p38-MAPKの発現が増強していたことから,アポトーシスの細胞内シグナル伝達にはp38-MAPKの経路が関与していることが推察された.
次に,線維芽細胞を培養し,その一部をscratchしてwoundを作成し,シスチン欠乏培地で置換することによりオキシダントストレスの状態に晒すと,scratchした周囲の線維芽細胞は活性酸素の産生が増加し,アポトーシスに陥っていることが観察された.以上より,オキシダントストレスは傷害の修復には不利な要素として働くことが示唆された.

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 安井修司: "Agingと呼吸器疾患" 東京女医大誌. 69(印刷中). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 安井修司: "ARDS病態(2)オキシダント" 臨科学. 34. 774-781 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoshiba K: "Thiol depletion induces apoptosis in cultured fibroblasts" Am J Respir Cell Mol Biol. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoshiba K: "Red blood cells inhibit apoptosis of human newrophils" Blood. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoshiba K: "Rule of P38-nitoger-activated Protein kinase in spontaneoas apoptosis of neutrophils" J Immunol. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasui S.et al.: "Aging and respiratory disease." J Tokyo Wom Med Univ. 69 (in press). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasui S.: "Oxidant." J Clin Sci. 34. 774-781 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoshiba K et al.: "Thiol depletion induces apoptosis in cultured fibroblasts. (in press)" Am J Respir Cell Mol Biol.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoshiba K et al.: "Red blood cells inhibit apoptosis of human neutrophils." Blood. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoshiba K et al.: "Role of p38-mitogen-activated-protein kinase in spontaneous apoptosis of neutrophils." (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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