研究課題/領域番号 |
09670633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
駒田 洋 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 助教授 (10144247)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 遺伝子解析 / 分子疫学 / パラインフルエンザウイルス4型 / 不完全増殖機構 / モノクローナル抗体 / 不完全増殖 / ウイルス非許容細胞 / プロテアーゼ / パラインフルエンザ4型ウイルス / HNタンパク質 / 点変異導入 / フローサイトメトリー / 抗原性 |
研究概要 |
ヒト型パラインフルエンザウイルス4型のHN蛋白質の遺伝子解析および分子疫学的、血清疫学的解析を行った。また4型ウイルスの不完全増殖機構の解析も同時に行った。4B型ウイルスのHN蛋白質の遺伝子解析の結果から4A型ウイルスのHN蛋白質と糖鎖結部位の配列が2箇所異なることが判明した。point mutation法により4B型ウイルスのHN蛋白質cDNAを4A型ウイルスのHN蛋白質に変えたものを3つ作製し、これらをL929細胞に構成的に発現させ、flow cytometry法でモノクローナル抗体を用いて、抗原性を解析したところ、2箇所とも4AウイルスのHN蛋白質と同じにしたクローンの抗原性は4A型ウイルスのHN蛋白質と似た抗原性を示したが、完全には一致しなかった。4型ウイルスのみサブタイプに分かれるが、HN蛋白質の糖鎖が関与している可能性が示された。残されたL蛋白質の遺伝子は一部解析を行ったが完全解明には至らなかった。また小児の血清につき、モノクローナル抗体を用いて、4型ウイルスの検出をしたところ数%が陽性であったが、2型ウイルスなどとの交差反応も考えられ、さらなる解析が必要と思われた。 4型ウイルスの不完全増殖の機構の解析はMK2細胞、L929細胞をを用いて行った。MK2細胞では、トリプシンの添加により、ウイルスは増殖した。しかし、L929細胞での不完全増殖の理由は解明されなかった。両細胞とも、ウイルスは感染可能であり、MK2細胞では、トリプシン無添加でも、細胞内にNP,HNおよびF蛋白質が少量ながら認められ、PCR法で各蛋白質の遺伝子も検出されたが、L929細胞では、NP蛋白質、およびその遺伝子のみが検出可能なだけであった。L929細胞での4型ウイルスの不完全増殖の機構は明らかとはならなかった。
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