研究課題/領域番号 |
09670658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
若松 延昭 (1998) 徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (60274198)
川井 尚臣 (1997) 徳島大学, 医学部, 助教授 (00035461)
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研究分担者 |
藤原 宗一郎 徳島大学, 医学部附属病院, 医員(臨床)
三ツ井 貴夫 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (80294726)
西田 義彦 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (30198478)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 肢帯型ジストロフィー / LGMD2A / calpain3 / 常染色体劣性 / 変異 / Z帯 / 肢体型筋ジストロフィー症 / ミスセンス変異 / Frame shift / 筋ジストロフィー / 悪性肢帯型 / サルコグリカン / 遺伝子 / サルコグリカノパチー |
研究概要 |
悪性肢帯型ジストロフィーは、1966年に三好らにより提唱された筋ジストロフィーの一疾患単位である。本症は小児期に発症し、四肢近位部と腰帯部に優位な筋萎縮が認められる。臨床像はDuchenne型筋ジストロフィーに類似しているが、常染色体劣性の遺伝形式を示すのが特徴である。近年、本症の病因として筋細胞膜蛋白であるsarcoglycan(α、β、γ)と蛋白分解酵素であるcalpain 3の異常が明らかになった。そこで、我々は悪性肢帯型ジストロフィーの自験例の中で、筋肉の免疫組織検査では筋細胞膜蛋白の欠損を認めない7症例(3家系:男6例、女1例)について、臨床像、筋病理所見,calpain 3遺伝子の異常の有無につき検討した。 1. 患者は、5-14歳(平均9.7歳)で発症し、37-42歳(平均38.5歳)で歩行不能となった。 2. 筋病理所見では筋細胞の大小不同・円形化、間質の増性などのジストロフィー性変化が見られ,電顕像では散在性にZ帯と隣接するI帯・A帯の筋崩壊像が見られた。 3. calpain 3の遺伝子解析では、2家系にG1080C(W360C)のミスセンス変異を、1家系に1796(+A)のframe shift変異を見出した。 以上の結果より、我々の症例ではcalpain 3の欠損により筋細胞内の蛋白分解酵素の活性に異常が出現し、まずZ帯が、次いでI帯とA帯の筋崩壊が起こり肢帯型ジストロフィーが発症したと考えられた。さらに我々は、鹿児島大学第3内科との共同研究により、α及びγサルコグリカン欠損の肢帯型ジストロフィー患者の免疫組織学的及び遺伝学的解析を行い、新しいαサルコグリカン遺伝子のミスセンス変異を同定すると共に、同症の免疫組織学的診断法を確立した。
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