研究課題/領域番号 |
09670660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
調 漸 長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (40264220)
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研究分担者 |
中村 龍文 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (00198219)
片峰 茂 長崎大学, 医学部, 教授 (40161062)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | HTLV-I / HTLV-I関連脊髄症 / tax遺伝子 / HLAアンカーモチーフ / 分子疫学 / quasispecies / 同義置換 / 非同義置換 / 非同義置 |
研究概要 |
我々はHAM発症においてdiscordantなidetical twin(一方はHAMで他方はcarrier)とそのmother(carrier)、elder brother(HAM)にてtax mutation,HTLV-I proviral DNA load 抗HTLV-I抗体価、リンパ球幼若化反応、HLAタイピングをそれぞれ検討した。 1) 検体DNA中のHTLV-Iプロウイルスのtaxコード領域をnested-PCR法にて増幅、20クローンをランダムに選び、塩基配列の決定を行った。塩基配列の解析はプロトタイプλATK-1と比較した。Identical twinにおける各クローンの塩基配列の解析結果では、HAM発症のtwinはtax領域に変異のみられたクローン数は18クローン中8個、carrierでは18クローン中18個であった。アミノ酸置換を伴う変異はHAM3個、37.5%、carrierで9個、52.9%であった。 2) HTLV-I proviral DNA load定量を行ったが、proviral DNA量はHAMで多い傾向を認めた。 3) 抗HTLV-I抗体価は従来の報告どおりHAMにおいて多い傾向を認めた。 4) リンパ球幼若化反応はHAMにおいてspontaneous proliferationの亢進を認めた。 5) HLAタイピングの結果はmother,identical twinの3者に共通して従来HAM型といわれているハプロタイプがみられたものの、motherではCw3DR9、identical twinではDR9DQ3などATL型も認められた。 6) ENV領域の塩基配列を決定しHLAのエピトープである可能性がある変異をキャリヤーに認めた。 7) tax領域では5箇所の変異が認められ、1箇所のHLAアンカーモチーフとなり得る変異を見いだした。
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