研究課題/領域番号 |
09670700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平田 恭信 (平田 泰信) (1998) 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70167609)
百村 伸一 (1997) 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10190985)
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研究分担者 |
百村 伸一 虎ノ門病院, 沖中記念研究所, 部長 (10190985)
竹中 克 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20188204)
杉浦 清了 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10272551)
青柳 昭彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251240)
松本 晃裕 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
横山 郁夫 東京大学, 医学部附属病院, 医員
平田 恭信 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70167609)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / 呼気ガス / 血中一酸化窒素代謝産物 / 運動負荷 / 高血圧症 / 高脂血症 / 糖尿病 / 腎疾患 / 慢性心不全 / 慢性閉寒性肺疾患 |
研究概要 |
今年度は高血圧症、高脂血症、糖尿病患者、さらに慢性腎炎と慢性腎不全患者を対象として、これらの患者と正常者との呼気中の一酸化窒素(NO)排出量、血中一酸化窒素代謝産物(NOX)濃度の差異を検討した。高血圧症、高脂血症、糖尿病患者においては安静時および運動負荷中において、慢性腎炎と慢性腎不全患者においては安静時に呼気NO濃度測定を、呼気流量などの呼気ガス分析と共に行った。被験者はマスクないしマウスピースを装着し、chemilumincsccncc法によるNO濃度測定器で測定した呼気中のNO濃度と、呼気ガス分析器より呼気量を測定し、両者を乗じてNO排出量を求めた。1)高血圧症11例では正常例に比して、安静時の呼気NO濃度、排出量は差がなかった。一方呼気NO排出量は運動により正常例においては約3倍に増加したが、高血圧症例ではこの増加が少なかった。血中NOX濃度も高血圧症例では運動による増加は少なかった(現在投稿中)。同様に高脂血症、糖尿病患者においても正常例に比して、安静時の呼気NO濃度、排出量は差がなかった。一方高脂血症、糖尿病症例では運動による呼気NO排出量の増加が少なかった。血中NOX濃度も高脂血症、糖尿病症例では運動による増加は少なかった。その機序として運動時において安静時に比べて心拍出量は増加し、血管壁のshear stressが増加するが、そのshear stressの増加によるNOの産生が低下しており、内皮機能の異常を示唆した。2)21例慢性腎炎(Clin Nephr,in press)と40例慢性腎不全患者(Clin Sci,1999)においては安静時の呼気中のNO排出量、血中NOX濃度が正常者に比して高かった。その機序として、これらの患者では血中のサイトカイン濃度が増加しており、このサイトカインがNO産生を亢進させたと考えられた。
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