研究課題/領域番号 |
09670707
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
鷹津 久登 (鷹津 久誉) 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (20187975)
|
研究分担者 |
藤原 久義 岐阜大学, 医学部, 教授 (80115930)
竹村 元三 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (40283311)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | アポトーシス / LDLノックアウトマウス / 粥状動脈硬化 / LDLレセプターノックアウトマウス |
研究概要 |
1. LDLレセプターノックアウトマウスの粥状動脈硬化病変細胞にアポトーシスが起きていることを確認するために、高コレステロール食飼育のLDLレセプターノックアウトマウスの上行大動脈にTUNEL法による断片化DNAの検出を行ったところTUNEL陽性の細胞が内膜下に存在することが確認された。TUNEL陽細胞の数を半定量的に検討したところ,病変の進行とともにTUNEL陽性率の上昇が認められた。形態学的にも電顕による観察を行ったところ典型的なアポトーシスを起こしていると思われる像を観察しえた。 2. アポトーシス関連蛋白としてアポトーシス促進因子ICE,Baxおよびアポトーシス抑制因子Bcl-2の免疫組識染色を施行した。ICE,Baxの発現は著明な差は認めなかったが、Bcl-2に関してはむしろ6カ月飼育群で強く染色されており動脈硬化病変の進展とは逆に発現が消退することが観察された。 3. LDLレセプターノックアウトマウスを用いた動脈硬化モデルでの検討では、動脈硬化が進展するにしたがいアポトーシスを起こす細胞が増加し、これが動脈硬化巣の細胞数の減少と深く関連していると考えられた。またアポトーシスに抑制的に働くと考えられる蛋白Bcl-2の発現が病期の進行にともない減弱しており、これがアポトーシスの促進に関与していると考えられた。しかし培養細胞でアポトーシスを誘導あるいは抑制物質の全身的な投与では動脈硬化病変の形成に変化は見られなかった。
|