研究課題/領域番号 |
09670709
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
林 秀晴 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 助教授 (50135258)
|
研究分担者 |
佐藤 洋 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (30293632)
寺田 肇 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50252177)
金子 雅則 浜松医科大学, 医学部, 助手 (70191989)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | indo-1 / Ca^<2+> transient / 細胞収縮 / 過酸化水素 / Ca^<2+> sensitivity / 細胞内pH / 共焦点レーザー顕微鏡 / Ca^<2+> spark / fluo-3 / [Ca^<2+>]i / Na^+ / Ca^<2+>交換 / caffeine transient / 筋小胞体(SR) / pH低下 / ラット / 心室筋細胞 / Ca^<2+> Sensitivity / 虚血 / 再灌流 |
研究概要 |
平成9年度は、ラットの心室筋細胞にindo-1/AM(5μM)を負荷してCa^<2+>transient(CaT)と細胞収縮を同時に測定することが可能であった。次に過酸化水素(H_2O_2:1mM)灌流3分後にCaTはcontrolの89±10%、5分後に81±16%と有意な変化を認めなかったが、細胞収縮は3分後に72±5%、5分後に62±3%と有意に低下した。[Ca^<2+>]i-収縮関係の拡張期のcommon trajectoryより、H_2O_2が収縮蛋白のCa^<2+>sensitivityを低下させることが示された。また、H_2O_2(lmM)の灌流により、BCECFにより測定した細胞内pHはc有意に低下したことより、H_2O_2による細胞内pH低下が、Ca^<2+>sensitivityの低下に関与していることが示唆された。以上より、虚血/再灌流時の収縮力低下において、H_2O_2による収縮蛋白のCa^<2+>sensitivity低下が関与していることが示唆された。平成10年度は、共焦点レーザー顕微鏡を用いてline CaTを解析した。モルモットの心室筋細胞に、fluo-3/AM(10μM)を30分間負荷し、CaTやCa^<2+>sparkの定量的解析には、line scan modeを使用した。方法論を確立したため、Na^+/Ca^<2+>交換によるCa^<2+>排出の活性を表すcaffein transientのdecay phaseを電気刺激時と比較し、pH低下時のNa^+/Ca^<2+>交換によるCa^<2+>排出とSRのCa^<2+>-ATPaseによるCa^<2+>の取り込みを定量的に評価している。また、局所的で微細な|Ca^<2+>|i上昇(Ca^<2+>spark)の頻度や動態に及ぼすATP枯渇やpH低下の影響を調べて、虚血時のCa^<2+>放出channel活性を評価中である。
|