研究課題/領域番号 |
09670715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
桝田 出 京大, 医学(系)研究科, 助手 (10229370)
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研究分担者 |
斎藤 能彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (30250260)
間賀田 泰寛 京都大学, 医学研究科, 助手 (20209399)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | I-123MIBG心筋シンチグラフィ / 糖尿病性心臓自律神経傷害 / 予後予測因子 |
研究概要 |
糖尿病性心臓自律神経障害は、致死性不整脈や突然死などの発生と関連する重要な合併症である。我々は糖尿病性心臓交感神経障害の定量的評価法としてI-123MIBG心筋シンチグラフィ(MIBC)の下壁/前壁集積比(I/A)が有用であることを報告した。 本研究においては、I/Aが糖尿病患者の心血管事故の発生予測因子であるかを検討した。明らかな虚血性心疾患や脳血管障害を有さない糖尿病患者のうち、1994年6月から1997年5月の間にMIBGを施行した連続81例(男性40例、女性41例、年齢55±14歳)を対象として1997年11月30日までの心血管事故発生の有無、転帰を調査した。調査項目は性別、年齢、MIBG指標としてSRECT像から算出したI/A(健常者の-2SD0.78未満の有無)、洗い出し率血糖値、HbA1c値、糖尿病罹病期間、合併症(腎症、網膜症、神経障害、起立性低血圧〔OH))の有無、インスリン治療の有無とした。平均追跡期間は24.2±13ヶ月(34-1270日)、追跡率は97.5%だった。心血管事故発生の有無で2群に分類し調査項目について単変量解析、多変量解析(ロジスティク重回帰分析)を行い、またKaplan-Meier法にて累積発生率を検討した。追跡期間中に7例(脳血管障害3例、心疾患3例、突然死1例)の心血管事故が発生し3例が死亡した。心血管事故発生例は非発生例に比べI/A0.78未満例(p<0.01)、OH(p<0.05)が多かった。多変量解析では、I/Aのみが独立した発生規定因子であった(P=0.03)。Kaplan-Meier法による累積発生率は、I/A0.78未満群が以上群に比べ高値だった(19.4:2.4%p=0.03)。 以上より、I-123MIBG心筋シンチグラフィ(MIBG)のI/Aは糖尿病患者の心血管事故発生予測因子として有用であると考えられた。
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