研究課題/領域番号 |
09670729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
瀬戸 信二 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (00136657)
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研究分担者 |
山下 俊一 長崎大学, 医学部, 教授 (30200679)
伊東 正博 長崎大学, 医学部, 助教授 (30184691)
芦澤 直人 長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (10301368)
矢野 捷介 長崎大学, 医学部, 教授 (50039864)
大津留 晶 長崎大学, 医学部, 助手 (00233198)
松山 俊文 長崎大学, 医学部, 教授 (30165922)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 心肥大 / チロシンキナーゼ型受容体 / HGF / c-Met / VEGF / Flk-1, Flt-1 / Tie2 / Tek / キロシンキナーゼ型受容体 / Flk-1,Flt-1 |
研究概要 |
正常、及び肥大心筋に発現しているチロシンキナーゼ型受容体のプロフィールを明らかにし、肥大心に関連した遺伝子を特定するため、2腎-1クリップ高血圧ならびにDOCA-Salt高血圧ラット肥大心とコントロール正常心によりmRNAを抽出後、チロシンキナーゼ遺伝子のコンセンサス配列を利用したRT-PCR法による部分遺伝子クローニングを行った。その結果、サブトラクションPCR法により得られたクローンのうち81クローンについて塩基配列を決定し、10個の受容体型チロシンキナーゼ遺伝子、5個の非受容体型チロシンキナーゼ遺伝子、さらに未知の遺伝子由来のクローンが2個見いだされた。最も多く発現している受容体型チロシンキナーゼは、Tie2/Tekであり、以下Ryk,IGF-1受容体、PDGF-β受容体、PDGF-α受容体、FGF-3受容体、KDR/Flk-1、Axl/Ufo、Insulin受容体、CSF-1の順に発現が見られた。一方、非受容体型チロシンキナーゼ群には、Arg/c-Ab1、c-Ros1、JAK-1、JAK-2、JAK-3が同定された。また、semi-competetive RT-PCR法によりHGFとその受容体であるc-Met,VEGFとその受容体であるKDR/Flk-1、Tie-1、Tie2/Tekの発現が確認されたが、いずれも肥大心とントロール正常心の間でmRNAレベルに差を認めなかった。しかし、免疫化学染色法で、2腎1クリップ高血圧ならびにDOCA-salt高血圧性肥大心の心室でコントロールと比べ、c-MetおよびTie-2のimmunostaining増大が認められた。そこでWestern blot analysisを用いて蛋白レベルでの発現を検討したところ、2腎1クリップ高血圧においてDOCA-salt高血圧やコントロールラットと比較し、HGF、c-Met、Tie-2の増加が見出された。以上より、心筋におけるチロシンキナーゼ型受容体には、既知の心肥大増殖因子以外に血管内皮増殖因子ファミリーが関与している可能性が示唆された。
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