研究課題/領域番号 |
09670755
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
竹下 聡 帝京大学, 医学部, 講師 (90271288)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | gene therapy / myocardial ischemia / angiogenesis / angrogenesis / 遺伝子治療 / 心筋梗塞 / ラット |
研究概要 |
Molecuiarmyoplasyと血管新生療法のの併用を行うことによって、筋細胞のviabilityをどこまで改善可能であるかについて研究を行った。当該研究期間中、主として血管新生療法の有効性にに関する研究成果が得られた。 従来の血管造影装置では、直径200μm以下の微小血管を描出することは困難である。我々は単色放射光を線源とした微小血管造影装置(空間分解能30μm)を用い、Vascular Endothelial Growth Factor(VEGF)による血管新生療法の微小血管レベルにおける有効性について検討を行った。ラットの片側大腿動脈を摘出し、虚血肢モデルを作成した(n=35)。虚血導入直後にVEGFプラスミド(400μg)を大腿筋内へ導入し、1カ月後における側副血行の発達と血管反応性について微小血管造影を用いて検討した。対照群にはβ-galactosidase遺伝子を導入した。(1)微小血管造影によって、側副路を形成する直径100μm以下の微小血管網が明瞭に描出された。これらの微小側副血管は、正常血管に類似する直線型の血管と、側肢を有さないcorkscrew型の血管とに分けられた。(2)直径100μm以下の微小側副血管はVEGF治療群において有意に増加していた。(3)パパベリンやアセチルコリンは、VEGF治療群において著明な血管拡張反応を誘発したが、対象群では拡張反応の低下が認められた。特に、対象群の中でもcorkscrew型を呈する側副血管では、直線型の側副血管に比べて拡張反応の低下が顕著であった。VEGFを用いた血管新生療法が、微小血管レベルにおける血管新生を有意に促進させることが明らかとなった。本療法による組織血流改善の機序として、側副路を形成する微小血管数の増加と血管反応性の改善とが示唆された。
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