• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

唾液中ヒト成長ホルモン測定による新しい成長ホルモン分泌不全症の診断法

研究課題

研究課題/領域番号 09670820
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

井上 忍  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00244195)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード唾液 / ヒト成長ホルモン / 分泌刺激試験 / 成長ホルモン分泌不全 / 酵素免疫測定法
研究概要

対象と方法:低身長を主訴に検査入院した9名を対象とた。3種類の薬物負荷試験や夜間分泌試験などの結果から、成長ホルモン分泌不全(GHD)と正常低身長(NS)の2群に分類した。GHD群は4名で(男:女=3:1)、年齢4〜10歳。NS群は5名で(男:女=3:2)、年齢5〜13歳。唾液は2gの脱脂綿を口腔内に含ませ30分後に取り出し1,500rpm、5分間遠心し採取。唾液中のGHの測定は、高感度酵素免疫測定(EIA)を用いた。血中GHの測定は、栄研キットの二抗体ビーズ法で行った。
希釈試験:希釈試験の結果から唾液50μlを被検唾液量とした。測定系の感度は0.03pg/tube、したがって唾液中GHの検出限界は、0.6pg/mlとなった。
基礎値:唾液中GHの基礎値は、GHD群で3.8±4.6pg/m1(mean±SD)、NS群では、5.2±4.5pg/ml(mean±SD)となり有意差を認めなかった。低値が予測されたGHDの唾液中GH基礎値においても本法を用いれば十分測定可能であった。薬物負荷による唾液中GHの変動パターンは、血中GHの変動パターンとパラレルに変化した。両群ともに薬物負荷後の血中GHの上昇から30〜90分遅延して唾液中GHのピークが認められ、多くの症例で両者の変動パターンはほぼ一致した。この結果から、唾液中GH濃度は、血中GH濃度に依存しており唾液中のGH測定でGH分泌能の評価が可能であると考えられた。
相関:血中GH頂値と唾液中GH頂値を比較したところ良好な相関を得た(y=1.93x-3.31,r=0.84,p<0.001,n=22)。唾液分泌量は種々の刺激により変動する。成長ホルモン濃度を唾液中の物質で補正した。標準化物質として唾液中のIgGを同時に測定し唾液中hGH値を補正した。その結果、y=0.18x-0.24,r=0.86,p<0.001,n=17とさらに良好な相関を得た。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi