研究課題/領域番号 |
09670839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 講師 (90167255)
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研究分担者 |
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 教授 (50056909)
長谷川 頼康 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 助手 (60256435)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 講師 (60160595)
大野 典也 東京慈恵会医科大学, 医学部・微生物学第1, 教授 (60147288)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ゴーシェ病 / 遺伝子治療 / 遺伝子変異 / 臨床症状 / アデノウイルス / 動物モデル / ゴ-シェ病 / モデルマウス |
研究概要 |
ゴーシェ病はライソゾーム酵素であるグルコセレブロシダーゼ活性低下によって生じるリピドーシスの一つである。臨床的には神経型と非神経型に分類される。後者においては酵素補充療法が有効であるが、前者においては有効な治療法がない。本研究では遺伝子変異から両者が鑑別できるか、遺伝子治療が必要な症例をどのように選択するか、神経症状が遺伝子治療で治療することができるかという諸問題について検討した。47例の日本人ゴーシェ病の遺伝子変異をPCR法とSSCP法で同定したところ約85%の遺伝子変異が同定できたが、神経型と非神経型とを遺伝子型で鑑別することは不可能であった。また、日本人ゴーシェ病35例の臨床症状を検討し欧米人本症に比較し重症度が高く遺伝子治療の必要性が高いことを明らかにした。急性神経型ゴーシェ病の酵素補充療法の効果を病理学的に検討するとともに、水頭症、心弁膜症などの特異な臨床症状を呈する神経型ゴーシェ病の遺伝子変異解析をおこなった。ゴーシェ病の簡便な病理検索法を報告した。さらにゴーシェ病と同様、ライソゾーム酵素の異常で発症するスライ病の動物モデルを用いて遺伝子治療の中枢神経症状の治療の可能性を検討した。スライ病の欠損酵素であるグルクロニダーゼをアデノウイルスベクターを用いて経静脈的に導入したところ肝、脾での酵素活性の上昇を認めたが脳においては酵素活性の上昇は認められなかった。そこで、側脳室内への直接導入法を試みたところ脳の酵素活性は正常の30%まで上昇した。酵素は上衣細胞と脈絡叢に主に認められたが、一部は脳の間質にも発現していた。この事実はゴーシェ病中枢神経障害の遺伝子治療の可能性を示唆するものと考えられた。
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