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小児アレルギー疾患において自律神経異常をきたす要因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09670851
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

木野 稔  関西医科大学, 医学部, 講師 (30153159)

研究分担者 青木 孝夫  関西医科大学, 医学部, 助手 (00167785)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード小児アレルギー疾患 / 自立神経異常 / 起立生調節障害 / 自律神経異常 / 起立性調節障害
研究概要

アレルギー疾患と自律神経異常の関係を客観的に評価するため、血清PAFアセチルヒドロラーゼ(PAF-AH)活性と起立試験前後の血漿中ノルアドレナリン・エンドセリン値を測定した。アトピー素因群では平均0.51±0.19nmol(n=22)と正常対照群に比してやや低かったが、有意な差はなかった。また、血清PAF-AH活性は病態と関係なく一定の値をとり、血清IgE値や好酸球数とも相関しなかった。ノルアドレナリン値は正常対照・OD群ともに臥位から立位にかけて有意に上昇し、増加率には有意差を認めなかった。昇圧剤投与後はOD群で、臥位・立位ともノルアドレナリン値は増加した。エンドセリン値は、両群とも、体位の変化や投薬に影響されずに一定であった。OD患児59名について、超音波検査を行い、下大静脈径の立位による狭小化率を測定した。50%以上狭小化したものは68%であった。気管支喘息、アレルギー性鼻炎をもつものは31%、アレルギー疾患の家族歴をもつものは22%であり、合わせると半数以上であった。一方、起立性蛋白尿のみをもつものが15%あったが、アレルギー疾患あるいは家族歴と起立性蛋白尿をもつものとの体格を比較した。アレルギー疾患をもつものの%BMIは平均97.5%と標準体型だが、起立性蛋白尿をもつものは87.6%とは有意にやせ型であった。以上から、アレルギー疾患患児が呈する自律神経異常は、体型による循環動態の異常によるものだけではない可能性が考えられた。一方、気管支喘息患児69名に対して自律神経症状を呈する率をアンケート方式で調査した。患児の50%以上に発現したOD症状は、「朝起き不良」、「腹痛」、「疲れやすい」、「頭痛」、「乗り物酔い」であった。アレルギー疾患患児のほうが陽性率が高かった症状は、「腹痛」、「乗り物酔い」であり、循環器症状が少なかった。OD患児は一般的に女児に多いと言われているが、気管支喘息の男女比は男児に多く、ODに特徴的な循環器症状の陽性率が低かったと考えられた。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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