研究課題/領域番号 |
09670863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
花田 勝美 弘前大, 医学部, 助教授 (80091627)
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研究分担者 |
永沼 章 東北大学, 薬学部, 教授 (80155952)
澤村 大輔 (沢村 大輔) 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (60196334)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 皮膚 / メタロチオネイン / 紫外線 / 増殖 / ノックアウトマウス / サンバーン細胞 / アポトーシス |
研究概要 |
前年度は、種を越えて細胞内に存在するメタロチオネイン(MT)蛋白の紫外線障害抑制効果を検討するため、MTノックアウトマウス皮膚を用いて、中波長紫外線UVA誘導障害細胞の発現を観察した。その結果、MTノックアウトマウスにおいては、サンバーン細胞、アポトーシス細胞のいずれもが対照に比較して増加した。この事実は、従来のMT誘導皮膚の紫外線抵抗性を裏付けるとともに、サンプロテクションにおけるMTの有用性を改めて示した。 MT欠乏マウスの紫外線感受性の増加が、MTの抗酸化能のみに依存しているのか否かを検討するために、MTノックアウトマウスを用いて、表皮の増殖に及ぼす影響を検討した。[方法]MTノックアウトマウス背部皮膚に表皮の増殖をもたらすcholera toxin,TPAの局注および中波長紫外線UVBの照射を行い、対照マウスのそれと比較検討した。[結果]MTノックアウトマウス背部表皮はいずれのマウスでも著明な増殖をみたが、MTノックアウトマウスの増殖は対照に比較して抑制されていた。MTの存在は表皮の増殖に関与し、長期の紫外線曝露にあっては紫外線抵抗性が低下することが示唆された。これらの結果は、Jounal of Investigstive Dermatology 111巻(1998)の2篇に報告した。今後は創傷治癒におけるMTの関与と存在意義を検討する予定である。
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