研究課題/領域番号 |
09670884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
成澤 寛 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60164498)
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研究分担者 |
田中 達朗 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60264157)
三砂 範幸 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (90199977)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | メルケル細胞 / ランゲルハンス細胞 / 毛組織 / 2重染色 / 3次元 / 2次元 / Merkel cell / hair follicle / rat / mouse / アポトーシス / 外毛根鞘最内層細胞 / TUNEL法 / apoptitic pocket like structure / 毛隆起 |
研究概要 |
メルケル細胞およびランゲルハンス細胞がヒトの毛組織に局在することはこれまでにも光顕及び電顕的に報告されてきたが、両者の関連に付いて言及したものは無い。ヒト頭皮の連続水平パラフィン切片をCAM5.2で染色されるメルケル細胞とS-100で認識されるランゲルハンス細胞を2重染色で両者の分布を検討したところ、CAM5.2陽性メルケル細胞とS-100陽性ランゲルハンス細胞の直接に接触する像が得られた。更に両者とも突起を有する事が知られているが、両者の細胞体はわずかに離れているものの相互の突起が直接的に接触する像も観察された。特に両者の密接な関係は終毛の毛漏斗部において顕著であった。 次に2次元的観察で得られた所見を更に明らかにするために、我々が確立した3次元的免疫組織化学的手法で両者の関連性を検討した。EDTAで作成したヒト顔面の軟毛を用いてCK20でメルケル細胞を標識し、CD1aでランゲルハンス細胞を標識して2重染色で両者を観察したところ、一部で両者の接触像が明らかとなった。この所見は連続水平切片で観察された所見に一致するものであった。 今回の観察所見は初めてのものであり、メルケル細胞とランゲルハンス細胞との両者の機能の関連性を示唆するもので興味深い。今後はさらにニューロペプタイドの発現などで両者の関連性を検討する予定である。
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