研究課題/領域番号 |
09670886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小野 友道 熊本大学, 医学部・皮膚科学, 教授 (10040586)
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研究分担者 |
萱島 研一 (菅島 研一) 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70264299)
江川 清文 熊本大学, 医学部, 講師 (50183215)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 真皮メラノサイト / ヒト / サル / 真皮メラノサイトーシス / 日光弾性線維症 / ヒト真皮メラノサイト / IV型コラーゲン / lato-onset dermal meranocytosis / 弾力線維 / late-onset dermal melanocytosis |
研究概要 |
ヒト真皮メラノサイトとサル真皮メラノサイトの比較し、その類似性を明らかにした。 1)両者とも弾性線維と緊密に接触して分布していること。 2)サルの真皮メラノサイトは静脈周囲に鞘状に取り囲んで分布する傾向が明確であること。一方ヒト真皮メラノサイトは、正常皮膚における分布密度が極めて低いため血管との関連ははっきりしない。しかし太田母斑、青色母斑など病的状態ではやはり血管周囲分布パターンが認められた。 3)両者とも細胞質に豊富な成熟メラノソームを容れていた。 4)高齢死亡のカニクイザルの真皮メラノサイト内に多くの脂肪滴を含む所見を得た。ヒトにおいてもしばしば脂肪滴が観察される。 5)サルの真皮メラノサイト周囲にはextracellular sheathは観察されなかったが、ヒトのそれはextracellular sheathに取り囲まれている。 6)late-onset dermal melanocytosisの発症要因は不明であるが、PUVA療法で発症した3例を経験した。またaquired bilateral nevus Ota-like maculesにおいて、病理組織学的にactinic elastosisが観察された。さらに太田母斑が日光照射でその色調が強くなる傾向があることなどから、その発症に紫外線照射が関連している可能性がある。
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