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免疫不全マウス再構成皮膚における培養毛乳頭細胞による毛包形成の誘導と関連因子

研究課題

研究課題/領域番号 09670898
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 皮膚科学
研究機関香川医科大学 (1999)
聖マリアンナ医科大学 (1997-1998)

研究代表者

窪田 泰夫  香川医科大学, 医学部, 教授 (10126047)

研究分担者 上山 義人  東海大学, 医学部, 助教授 (30072408)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード皮膚 / 再生 / 免疫不全 / 移植 / 毛乳頭細胞 / メラノサイト / 毛包 / ヒト頭髪 / 毛乳頭 / SCF / 再構成 / 免疫不全マウス
研究概要

ヒト線維芽細胞をI型コラーゲン中に懸濁させ、上に表皮細胞(初代培養)を重層させComposite graftを作製した。数日後ゲルは収縮しnu-SCIDマウスの皮下に移植した。3週間後に再構成皮膚を観察したところヒト皮膚類似の構造が形成された。表皮細胞に混入したメラノサイトは再構成表皮の下層に分布した。コラーゲンのかわりにマトリゲルをもちいたが、Composite graftの作成はできなかった。血管内皮細胞および毛乳頭細胞を線維芽細胞の代りに用いてgraftを作製しマウス皮下に移植したが血管内皮細胞を用いた移植片ではゲル中で拘縮せず、皮膚様の構造は形成されなかった。
さらに線維芽細胞の代りにヒト頭髪由来の毛乳頭細胞による再構成皮膚組織を作成しH-E染色、メラニン染色、DOPA反応、電顕的観察を行なった。毛乳頭細胞を用いた場合には表皮突起の延長が比較的著明であったが明かな毛包様構造の形成はなかった。しかし表皮層以外に真皮層へもメラニン顆粒の滴落やメラノサイトが認められ、電顕的観察によってもメラノソームを含有したメラノサイトがコラーゲンと線維芽細胞の間に確認された。これは線維芽細胞の再構成皮膚では認められないので毛乳頭細胞の作用によりメラノサイトが真皮へ遊走した可能性がある。ELISAにより培養毛乳頭細胞からSCFの産生を認めたので、コラーゲンゲル中に坑SCF抗体やr-SCFを添加したが、再構成皮膚の組織には明かな変化はなかった。今後、新しい毛乳頭細胞由来のメラノサイト遊走因子の検討が必要である。
また、ヒト毛包から単離した毛乳頭組織を実体顕微鏡下にコラーゲンゲル中に注入し、再構成皮膚の形成を観察した。ゲルの中に埋没させた毛乳頭組織はわずかに残存していたが、その上方の被覆表皮からの表皮の下方への延長や毛包構造の形成は確認できなかった。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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