研究課題/領域番号 |
09670926
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
村田 喜代史 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20127038)
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研究分担者 |
高橋 雅士 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (20179526)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | MR画像 / 高分解能画像 / びまん性肺疾患 / 二次小葉 / 肺二次小葉 |
研究概要 |
基礎検討として、急性間質性肺炎症例の肺標本を用いて、分解能向上をめざしたMR画像を検討した。伸展固定標本では、TE時間を最短にしたT1強調画像で、また、ホルマリン標本ではFSE法のT2強調画像で、二次小葉内に生じた不均一な病変分布や細気管支拡張がCT以上の分解能で描出された。 つぎに、臨床例において、どこまで肺野の正常構造や種々の病変を描出できるかを検討するために、患者の同意を得てスキャンを追加した。臨床例では苦痛なく解析可能な画像が得られるFOVやスライス厚を用いて、FSE法、およびFGE法によりスキャンを行った。呼吸運動が安定していた症例では、FGE法において正常肺における末梢肺血管の描出は二次小葉内まで可能であったが、呼吸運動の不規則な症例では末梢血管の描出能の劣化がみられた。また、FSE法による呼吸同期T2強調画像は、正常肺ではほとんど解析可能な画像は得られなかった。間質性肺病変をもつ症例では、FGE法においてもFSE法によるT2強調画像においても、不均一な信号上昇がみられ、その内部に細気管支拡張も描出されたが、高分解能CT以上の情報は得られなかった。また、信号の特徴から組織性状を解析することも困難であった。 肺野はプロトン量が少ないことに加えて、肺胞構造の特殊性に起因するsusceptibilityによる信号減少があり、呼吸運動の影響も大きい。したがって、実際に得られた肺野画像ではHRCTを越える空間分解能は得られなかった。また、T2強調画像での組織性状の解析も行ったが、病変内部に含まれる残存含気量によって、同じ組織像でも異なった信号が得られ、特徴的な変化を捉えることはできなかった。今後、革命的技術革新によって、呼吸停止下で得られる新たな高画質肺野画像撮像法の登場が肺野高分解能MR画像には必要と考えられた。
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