研究課題/領域番号 |
09670945
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
勝山 直文 琉球大学, 医学部, 助教授 (50100920)
|
研究分担者 |
小川 和彦 琉球大学, 医学部, 助手 (40253984)
戸板 孝文 琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (30237036)
澤田 敏 琉球大学, 医学部, 教授 (80121937)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 腎細胞癌 / 腫瘍浸潤リンパ球 / 養子免疫遺伝子治療 / ^<111>In oxine / 核医学 / In^<111> oxine / 腫瘍浸潤リンパ球(TIL) / In-IIIオキシン(Oxine) / RI / In-111オキシン(oxine) |
研究概要 |
目的:患者リンパ球と患者腫瘍細胞を混合して培養し、患者に再投与すると腫瘍縮小効果があることが報告されている。今回、腎細胞癌の転移例に対し、本治療を施行する際に培養リンパ球を^<111>In oxineで標識し、転移腫瘍への集積程度をみた。腫瘍イメージング法としての可能性ならびに患者の予後推定について検討した。方法:対象は腎細胞癌の転移3例である。患者より摘出した腎細胞癌に患者リンパ球を混合して培養し、^<111>In oxine37MBqで標識した。RI静注後早期、3時間後および24時間後にシンチレーションカメラにて撮像し、その結果をX線CTと対比した。静注直後より腫瘍部、肺、肝に関心領域を設定した。血液、尿を採取し、ウエル型測定器にて比放射能を測定した。結果3例中2例においてRI静注後より転移巣にRI集積を認めた。腫瘍に集積したリンパ球は徐々に洗い出された。肝臓(その他脾、骨髄)への集積が徐々に増加したが、血液プールまたは腎は全く描出されなかった。静注直後から24時間において、血液および尿中の比放射能は非常に低かった。集積を認めた2例は予後良好で、治療後の現在も生存中(平均3年)である。集積が見られなかった症例は治療6ヶ月に死亡した。結語:^<111>In oxine標識による培養リンパ球シンチグラフィは早期の腫瘍集積率が高く、バックグラウンドがほとんどない画像が得られ、腫瘍再発の画像診断法として優れたものと考えられた.また、患者の予後推定にも役立つと思われる。
|