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食道癌放射線治療効果を予測する先行指標としての癌関連遺伝子とアポトーシスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670949
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

吉村 均  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (60167012)

研究分担者 松尾 祥弘  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (10244716)
岩田 和朗  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00201343)
大西 武雄  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60094554)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード食道癌 / 放射線治療 / 治療効果 / 予後 / 先行指標 / 癌関連遺伝子 / アポトーシス / P53
研究概要

【目的】食道癌放射線治療効果を予測する先行指標を見い出すことを目的にp53遺伝子産物あるいはアポトーシス関連p53依存性遺伝子産物と放射線治療1次効果および予後の関係を検討した。
【対象および方法】1997年5月〜1998年12月までに手術不能な食道癌13例に対して高エネルギーphoton(10MVX)により60〜70Gy(平均67Gy)の放射線単独治療を施行した。癌組織採取は照射前、照射10Gy後、終了後1ヵ月以内に経内視鏡下生検によりを行った。採取した組織はホルマリン固定後、パラフィン包埋を行った。p53、WAF1、Bax、ならびにBcl-2蛋白の蓄積誘導は、抗p53抗体、抗WAF1抗体、抗Bax抗体、抗Bcl-2抗体を用いて、免疫染色法(ABC法)で検討した。【結果】1.1次治療効果は、CR3例、PR9例、NC1例で奏功率は92.3%であった。3例は再燃により5〜8ヵ月(平均6.3ヵ月)で死亡、3例に再燃・再発を認めており、平均生存期間は12.5ヵ月(5〜21ヵ月)であった。2.照射前のp53あるいはWAF1の量が低い症例ほどCR率が高い傾向にあった。3.照射前のp53の量が低い症例ほど予後(6ヵ月生存率)が良い傾向にあった。4.照射後のp53あるいはWAF1の誘導量が高い症例ほどCR率、予後が良い傾向にあった。【結論】正常型p53遺伝子を持つと考えられる食道癌症例は変異型p53遺伝子を持つと考えられる症例よりも予後良好であった。これらの症例では放射線によって明らかなWAF1の形質発現が誘導され、しかも、CR率と予後との相関性も高く認められ、p53遺伝子型とWAF1遺伝子発現誘導度が食道癌放射線治療の先行指標となり得る可能性が示峻された。本研究期間は2年で症例数と観察期間は不十分であり、有用性の評価にはさらなる症例の蓄積と長期経過観察が必要である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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