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PETを用いた気分障害ならびに不安障害の脳内アミン代謝の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09670974
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関群馬大学

研究代表者

井田 逸朗  群馬大学, 医学部・神経精神医学講座, 講師 (50251103)

研究分担者 冨吉 勝美 (富吉 勝美)  群馬大学, 医学部・核医学講座, 助手 (60188802)
三國 雅彦  群馬大学, 医学部・神経精神医学講座, 教授 (90060508)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード気分障害 / 不安障害 / PET / カテコールアミン / 糖代謝 / 感情障害
研究概要

平成9年度研究実績
平成9年度は,18F-fluoro-α-methyl-L-tyrosine(18F-FAmT)を用いたPET検査を健常男性4名(31〜49歳)に対し実施した。18F-FAmTを静脈内投与後20-30分に線条体で,40-50分後には大脳皮質など広範な脳内へ明らかな蓄積像が認められた。さらに動物実験を実施し,カテコールアミン合成阻害剤であるα-methyl-p-tyrosineの前投与を行なったラットに,18F-FAmTを静脈内投与し,オートラジオグラフイー法によって著明な脳内への取り込み抑制が確認されことから本剤が脳組織内のアミノ酸プールに達し,カテコールアミン合成系へ利用されている可能性が得られ,18F-FAmTを用いたPET検査によってヒト脳内カテコールアミン代謝を画像診断学的に評価可能であると考えられた。
平成10年度研究実績
平成10年度はインフォームドコンセントの得られた気分障害患者を対象に,18F-FDGと18F-FAmTを用いたPET検査を同時期に実施し脳内糖代謝及び脳内カテコールアミン代謝を評価した。デキサメサゾンを前日に投与した上でコルチコトロピン放出ホルモンを負荷すると,急性期うつ状態にある気分障害患者の70%は非抑制となり,気分障害では視床下部ー下垂体ー副腎皮質(HPA)系の脱抑制が高率に存在することがわかったが,この非抑制を示した気分障害患者の脳糖代謝が特に海馬領域において,正常者に比べて有意に低下しており,HPA系に対して抑制性に作用するとされる海馬の機能低下が,感情障害におけるHPA系機能亢進と関連することを示唆する所見が得られた。一方,気分障害患者の18F-FAmTの脳内取込みは,リガンド投与45分後の静的画像で比較した場合,正常者と有意な差はみられず,18F-FAmT PET検査が脳内ノルアドレナリン代謝をどの程度反映するかさらに検討する必要があると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomio Inoue, et al.: "F-18 -methyl-tyrosine PET studies in patients with brain tumors." J.Nuclear Medicine. 40・3. 399-405 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tomio Inoue: "F-18 alpha-methyl-tyrosine PET studies in patients with brain tumors." J Nucl.Med.40. 399-405 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tomio Inoue, et al.: "F-18 α-methyl tyrosine PET studies in patients with brain tumors." J. Nuclear Medicine. in press.

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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