研究課題/領域番号 |
09670984
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
乾 幸二 (1999-2000) 三重大学, 医学部, 助手 (70262996)
岡野 禎治 (1997-1998) 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (90169128)
|
研究分担者 |
乾 幸二 三重大学, 医学部, 助手 (70262996)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 産後うつ病 / 母子精神保健 / 母子相互関係 / 受療経路 / Key Informant / 質的研究 / focus group / うつ病 / 産後 / 危険因子 / ライフイベンツ / 比較文化精神医学 / ライフ・イベンツ / DSM-IV / SCID |
研究概要 |
EUの産後うつ病に関した国際共同project(Transcultural study of postnatal depression(PND)within European Health System:Harmonization of research methods and promotion of mother-child health,coordinator)のtraining workshop(Keele1998,Paris1998,Tyrol1999,Florence2000)に参加し、産後うつ病に関した社会心理的危険因子と母子相互関係に関した高度で特異的な構造化面接法や評価方法を修得し、Phase Iにおけるpilot studyを実施した。SCID-II-PNDの日本語版を完成した。 1)母子相互関係に及ぼす産後うつ病の影響:ビデオを用いた母子相互関係では産後うつ病群に愛着形成に問題があることが判明した。 2)Pathwayからみたヘルス・サービスの実態と受療態度:ケアレベルが進展しても、必ずしもスムーズな連携はなく、経路が複雑になるにつれて遷延傾向がみられた。プライマリ・ケアにおいて複雑な受療経路をとって、治療への時間的負担が大きいことが示唆された 3)CSRIを用いた欧米と日本の比較:日本の母親では、公的援助金の援助、助産婦からの支援、家庭医の利用、託児所の利用の割合が低かった。受療行為を阻害(Barrier to access)する要因について日本と欧米間に差はみられなかったが、受療に対して抵抗がやや高い割合を示した。 4)Health Research Guidelineを用いたProfessional Key Informantへの面接では、母子保健と精神保健の保健福祉サービスの面でギャップがあることが判明した。 今後は、Phase Iを発展させ、大規模な対象に対するスクリーニングを行って、従来の国際共同研究のメンバーと共にPhase IIを平成13年度から開始する予定である。
|