研究課題/領域番号 |
09670989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
白川 治 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40243307)
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研究分担者 |
橋本 健志 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (60294229)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 精神分裂病 / フェンシクリジン / mRNA / 死後脳 / 細胞内情報伝達 / フェンサイクリジン / PCR |
研究概要 |
1、 ヒトではフェンサイクリジン投与後の覚醒過程で精神症状が出現することが多いことに着目しフェンサイクリジンの単回投与ラットでは、投与後24時間における効果(遅延性効果)を検討し、まず側座核においてmRNAデイファレンシャル・ディスプレイ法を用いて、変化する数個のmRNAを同定した。 2、 1で同定されたmRNAをRT-PCRにより増幅し、得られたDNA断片の塩基配列決定したところそのうちの一つが既報告の塩基配列(機能未知)と一致した。 3、 既報告の塩基配列に基づいて合成オリゴヌクレオチドを用いたNothern blotを行い、フェンサイクリジン投与後24時間ラットの側座核での変化を確認した。現在、cDNAクローニングにより全塩基配列を決定中である。 4、 以上の研究と平行する形で、特異的抗体を用いた免疫定量により分裂病死後脳における生化学的変化を検討した。細胞内情報伝達系で重要な役割を担うホスフォリパーゼCβの左上側頭回特異的な変化を同定した。健常者でみられる左右半球の非対称性が分裂病患者では失われていたことから、分裂病ではなんらかの神経発達異常がその病態に関与する可能性が示唆された。
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