研究課題/領域番号 |
09670991
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
牛島 逸子 山口大学, 医学部, 助手 (30168679)
|
研究分担者 |
山田 通夫 山口大学, 医学部, 教授 (00034942)
秋元 隆志 山口大学, 医学部, 助教授 (80231827)
末次 正知 山口大学, 医学部, 助手 (40294631)
河野 通英 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60284254)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | コカイン反復投与 / 薬物離脱 / 百日咳毒素 / コレラトキシン / カタレプシー反応 / 強制水泳 / Clozapine / Risperidone / コカイン / 反復投与 / Gs-蛋白リボシル化 / マウス |
研究概要 |
Cocaine反復投与からの離脱初期に見られるSCH23390カタレプシーの抑制およびHaloperidoカタレプシーの増強はGi-蛋白質おおよびGs-蛋白質のADP-リボシル化は関与していないことが示唆された.一方、長期離脱時に生ずるSCH23390おびHaloperidolカタレプシーの増強は百日咳毒素の脳室内(i.c.v.)投与によっていずれも増強された.コレラ毒素のi.c.v.投与によってSCH23390によるカタレプシーは増強されたが、Haloperidolによるカタレプシーは影響されなかった.離脱後期に生ずる後シナプスのドパミンD_1およびD_2受容体の感受性の低下はGs-およびGi-蛋白質の両者のリボシル化、あるいはGi-蛋白質のみのリボシル化が関与していることが考えられる.また分裂病の陰性症状に有効であると言われているClozapineおよびRisperidoneの単回投与は用量反応的にSCH23390によるカタレプシー反応を増強した.さらに、CocaineとClozapineあるいはRisperidoneを併用投与するとClozapineはSCH23390カタレプシーの増強効果を抑制したがRispeidoneは影響を与えなかった.さらに、Cocaine最終投与の15日以降に強制水泳による無動状態の増強はClozapineおよびRisperidoneの単回投与によってさらに増強された.Clozapineの併用投与によってこの無動状態の増強効果は抑制されたが、Risperidoneの併用投与によっては有意の抑制効果は認められなかった.強制水泳による運動量の増減は必ずしもアニメックスによる運動量の増減と一致しなかった.Cocaine反復投与からの長期離脱時に生ずるSCH23390およびhaloperidolカタレプシー反応の増強と強制水泳による無動状態の増強効果は互いに共通性を有することが示唆された.
|