研究課題/領域番号 |
09670993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
氏原 久充 高知医科大学, 医学部, 助教授 (00213421)
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研究分担者 |
岸本 誠一 国立高知工業高等専門学校, 講師 (90177816)
井上 新平 高知医科大学, 医学部, 教授 (20125826)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 精神分裂病 / 症状再燃リスク / 家族内ストレス / 感情表出 / 皮膚電気反応 / 脳波 / 心電図 / 筋電図 / 精神病 / ストレス / 表出感情(EE) / 皮膚電気反射(GSR) / テレメーター |
研究概要 |
精神分裂病において症状再燃のリスクと家族内でのストレス状況への暴露とが密接な関係を有することが知られている。我々は精神分裂病者の家族の感情表出と患者の社会的機能の変化や症状の再燃、症状の特徴との関連を検討するとともに、患者が家族との接触のなかで受けるストレスの定量的な評価法を確立することを目的として研究を進めた。精神分裂病患者の家族に対してCamberwell家族面接を行い感情表出の高いグループ(high EE群)と感情表出の低いグループ(low EE群)とに分類して患者の社会機能の変化を急性期と9ヶ月後とで比較検討したところ、high EE群では社会機能の緩やかな低下が見られたのに対してlow EE群では社会機能の改善が見られた。家族の感情表出はBrief Psychiatric Rating Scaleで測定した精神症状のうち抑うつ気分と関連していることが明らかになった。また症状再燃のリスクは2年間の追跡調査ではhigh EE群で71%、low EE云群で37%でありのhigh EE群ではlow EE群の1.9倍のリスクであった。感情表出の測定項目のうち批判的コメントに着目して検討を行ったところ、陽性症状に対する批判的コメントが34%と最も頻度が高く、陰性症状に対する批判的コメントは11%と比較的頻度が低かった。このことから日本では西欧に比較して陰性症状にたいして寛容な傾向があることがわかった。患者自身が家族と接するときにいかなるストレスを受けているかを検討するために、テレメトリーシステムを開発した、脳波・心電図・皮膚電気反応・筋電図を無拘束状態で測定できるようになった。この装置により患者のストレス反応をリアルタイムで測定してデータを保存し、同時に家族との面接場面をビデオテープに記録して両者を比較検討し、ストレス反応を引き起こした刺激と批判的コメントの関係を明らかにしていく予定である。
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