研究課題/領域番号 |
09671011
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小栗 貢 東邦大学, 理学部, 教授 (60120250)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 睡眠感評定尺度 / 正規化 / 項目分析 / 信頼性 / 妥当性 |
研究概要 |
生理現象としての睡眠は、否応なく、自覚的体験という社会的・心理的な影響を受ける。睡眠ポリグラフデータと自覚的体験としての「睡眠感」とは表裏一体であり、睡眠研究では相補的に必要不可欠である。 そこで、筆者らは「OSA睡眠調査票」を、1985年に標準尺度として作成した。しかし、臨床や基礎研究に長く多用されたものの検査の簡素化をはじめ、改良が要請されていた。今回の目的は、その改訂により時代的な要請に見合った新しい睡眠感の尺度化にある。 平成9年度は、調査項目の収集と統計的な項目分析を行った。健常者1320名のうち有効な650名から得た記述より予備項目を作成し、3回にわたる項目分析を経て、重みづけた反応分布に基づいて、弁別力のない項目を削除して34項目を選定した。 平成10年度は、各項目の反応カテゴリーを4件法に改め、それぞれの反応分布にシグマ値法により正規化し、反応得点としての睡眠感の「自覚的距離」を算出した。さらに、検査の構造的な保証をうるため因子分析、信頼性、妥当性を吟味して、最終的に21項目、5因子からなるテストバッテリーとした。この尺度の応用の結果、高齢者では反応に偏りが見られるものの簡便な標準尺度として有効であることが示された。
|