研究課題/領域番号 |
09671020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
大門 眞 山形大学, 医学部, 講師 (20241698)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | セルロプラスシン / 糖尿病 / セルロプラスミン / 遺伝子 |
研究概要 |
遺伝性セルロプラスミン(Cp)欠損症(Hereditary ceruloplasmin deficiency(HCD))を引き起こすCp遺伝子の異常をヘテロ接合体で持つ人は、無症候であるとされている。しかし、我々はこれらの人では、高齢(50-70歳?)になってからの糖尿病の発症にCp遺伝子異常が関与しているのではないかと考え研究を行ってきた。その結果、320名の当院通院中の糖尿病患者より、1名の本遺伝子異常をヘテロで持つ人をみつけた(雑誌Diabetes Careで報告)。さらに、関連病院の糖尿病患者約800名を対象に研究をすすめ、遺伝子解析はまだ完了してはいないが、同疾患と思われる症例を5例みつけた。これら症例で、その臨床的特徴及び検査所見での特徴について検討した。その結果、HCDでみられる初期所見が本症でみとめられることが確認できた。つまり、Cp遺伝子異常をヘテロで持つ人はHCDのキャリアーと考えられているが、そうではなく軽症型と考えるのが妥当と思われた。脳MRIにおいても、HCDに見られると同様の所見が弱いながらも認められることもわかった(雑誌Neuroradiology,印刷中)。ところで、血清Cp値の変動が糖尿病の病態とどのように関連しているのであろうか?。私達は、まず、血糖値と血清Cp値の間に相関があるかどうかを当院糖尿病外来通院者158名を対象に調べ、正相関があることを認め報告した(雑誌Diabetes Careで報告)。また、加齢に伴う血清Cp値の増加が糖尿病患者さんでは消失していること等もみとめ、現在解析中である。現在、ここに述べたように血清Cp値と糖尿病との関連、HCDの臨床所見等について解析中であるが、将来はCpのノックアウトマウスを作製しより直接的な研究を進める予定である。
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