研究課題/領域番号 |
09671057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
乾 明夫 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (80168418)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | pancreatic polypeptide / ノックアウト マウス / 食行動 / 消化管運動 / トランスジュニックマウス / 体重調節 / Pancreatic polypeptide / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
膵ポリペプチド(pancreatic polypeptide,PP)は膵ラ氏島第3のホルモンであり、ペプチドYY(peptide YY、PYY)及び神経ペブチドY(neuropeptide Y、NPY)とともにPPファミリーペプチドと総称されている。PPは、膵外分泌抑制作用・や胆嚢収縮抑制作用や食欲抑制作用などを有し、消化管の分泌運動や摂食行動に生理的役割を演じているものと推測される。 そこで今回、PPを過剰発現させたり欠損させたミュータントマウスを作製し、その消化管機能や摂食行動に及ぼす影響を解析しPPの生理作用を解明するとともに、脳幹部(vagal complex)を介する消化管ホルモンの生体調節機構の重要性に関しても検討を加えることを目的とした。 現在のところ以下の成績が得られている。 1. PP過剰発現マウスの作製 pCAGGS発現ベクターを用い、膵β細胞にPPを過剰発現させたトランスジェニックマウスを、世界に先駆けて作製することに成功した。トランスジェニックマウスは軽度のやせを呈し、胃の排泄能は遅く、PPが食欲や体重調節の一翼をになう可能性が考えられた。 2. PPノックアウトマウスの作製 マウスPPの遺伝子のクローニングを終了した際に、同族ペブチドであるPYYと遺伝子上の位量が近接していることが問題となった。すなわち、ノックアウト作製の際に、お互いに影響しあい、生まれたフェノタイプの異常がその総和である可能性が除外できないからである。そこで、PYYの遺伝子も単位し、ダブルノックアウトマウスも考慮する必要が生じた。現在PYYノックアウトマウス作製が先行しており、今春にキメラマウスが誕生の予定である。
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