研究課題/領域番号 |
09671061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
島 健二 徳島大学, 医学部, 教授 (90028407)
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研究分担者 |
村上 尚 徳島大学, 医学部, 助手 (40210009)
水野 昭 徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (80219641)
野間 喜彦 (野間 善彦) 徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (10218349)
桑島 正道 徳島大学, 医学部, 助教授 (00205262)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / B細胞増殖能 / B細胞量 / インスリン分泌 / インスリン抵抗性 / 細小血管症 / 脂肪滴 / OLETF / LETO / 部分膵切除 / β細胞増殖能 / 胎児ラ氏島様細胞集塊 / β細胞量 / 膵管上皮細胞 / β細胞インスリン含量 |
研究概要 |
本研究では2型糖尿病モデルラット、OLETF、Wistar fatty、を用いて膵B細胞量の減少がインスリン分泌障害の一因であるか否かを明らかにしようとした。その結果以下のような結論を得た。 (1) OLETF胎児ラ氏島様細胞集塊のB細胞への分化・増殖を対照ラットLETOと比較し、OLETFラット膵B細胞増殖能障害が素因に由来するか否かを明らかにしようとした。その結果、OLETFラットにおいてB細胞への分化・増殖は胎児期から障害されており、この異常が素因に由来する可能性が高いことが明らかとなった。 (2) OLETFラット幼若期より認められる高脂血症の膵B細胞機能・B細胞量に及ぼす影響について検討し、インスリン分泌障害への高脂血症の二次的関与の可能性を明らかにしようとした。その結果、FFA、TGがブドウ糖によるインスリン分泌能を抑制し、また、OLETFラット膵ラ氏島に大量に脂肪滴が沈着していることが明らかになり、高脂血症がOLETFラット膵B細胞機能障害、B細胞量減少に関与する可能性が示唆された。 (3) 糖尿病状態が膵ラ氏島を灌流する毛細血管網を変化させ、それがB細胞機能障害、B細胞量減少を二次的に惹起する可能性を明らかにしようとした。その結果、OLETFラットラ氏島細小血管網は粗で枯枝状となり、血流障害は明らかで、この変化が本ラットのB細胞機能障害、B細胞量減少に関与していると結論した。 (4) OLETFラットに認められた膵B細胞増殖能障害が他の2型糖尿病モデル動物にも認められる普遍的現象であるか否かを明らかにするため、Wistar fattyラットを用いて検討した。その結果、Wistar fattyラットも膵B細胞増殖能が障害され、B細胞量も減少していることが明らかとなり、膵B細胞増殖能障害が2型糖尿病モデル動物の普遍的現象である可能性の高いことが明らかとなった。
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