研究課題/領域番号 |
09671083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
榊原 文彦 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60273231)
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研究分担者 |
山之内 国男 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (60135366)
楠 正隆 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80214956)
近田 研 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60155299)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | apoptosis / atherosclerosis / glucose / INF-γ / IL-1β / TNF-α / cytokine / diabetes / 平滑筋細胞 / 増殖 / アポトーシス / ブドウ糖 / インスリン / サイトカイン |
研究概要 |
【目的】T細胞から分泌されるinterferon(INF)-γや、マクロファージ由来のinterleukin(IL)-1β、tumor necrosis factor(TNF)-αは、動脈硬化症の発症・進展に関係の深いサイトカインで,これらのサイトカインと高血糖が血管壁SM細胞のアポトーシス誘導に及ぼすを効果を検討するために以下の実験を行った。【方法】雄性家兎の胸部大動脈中膜平滑筋(SM)細胞を(A)G5.5mM DMEMと、(B)G55mM DMEMの2群に分け、(1)IL-1β(100U/mL)、(2)TNF-α(400U/mL)、(3)IFN-γ(400U/mL)を各単独、あるいは併用して添加、さらに一定時間培養した。その後、TUNEL法でDNA断片化を検出、アポトーシスを証明し、陽性細胞の割合を算出した。【結果】1)培養液のG濃度の効果;(A)、(B)条件下でTUNEL法陽性率は、孵置時間72時間後でそれぞれ数%程度で、両群間に有意差を認めなかった。2)培養液のサイトカインの効果;(A)に(1)、(2)、(3)を各単独で添加しても、TUNEL法陽性率は、孵置時間72時間後で有意に変化しなかった。(1)+(2)、(2)+(3)、(1)+(3)あるいは(1)+(2)+(3)併用では、有意に増加し(それぞれp<0.05)、増加率は(1)+(2)+(3)が最大であった。(B)条件下で(1)、(2)、(3)を同様に添加しても、TUNEL法陽性率は、(A)と有意に変化しなかった。SM細胞での(1)、(2)、(3)のアポトーシス誘導は、高G濃度下で培養しても増加しない。【考察並びに結語】アポトーシスが動脈硬化病変の退縮に責献しているとすれば、高血糖状態で進行した動脈硬化病変をサイトカインによるアポトーシスの誘導によって十分退縮させることができず、糖尿病患者の動脈硬化が激しいことの原因になっているかも知れない。
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